ようす さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
乙女の幽霊と共に、忘れてしまった彼女の死の真相を探る
学園が舞台のホラー・ミステリー・恋愛ものです。
ホラーものは苦手なので、
最初は選んだことを後悔しましたが、
エピソードを見進めていくにつれて、
最後には好きになれた作品でした。
本気のホラーじゃないけど、
画面は全体的に暗いし、ホラーな雰囲気は満載です。
舞台が古い学校というのがね、
もう背景的に怖いのです。笑
全12話です。
(+未放送1話ありますが、そちらは未視聴です。)
● ストーリー
学園に噂される怪談。
この学校には夕子(ゆうこ)さんという幽霊がいる。
この学園で亡くなったという女生徒が幽霊として現れるのだとか。
新谷貞一(にいや ていいち)は噂されている幽霊本人である庚夕子(かのえ ゆうこ)と出会ってから、つきまとわれることに。
学校の地下室には夕子さんの死体がある。
怪異調査部として、夕子さんの死の真相を探る。
今は使われていない旧校舎。
その地下室に眠る夕子さんの死体。
しかし、幽霊となった夕子さんは自分の死の真相が思い出せない。
そこで、貞一に協力してもらって、
怪異調査部として死の真相を調べてもらうことにするというお話。
夕子さん自体は明るくて美人でスタイル良し、
周りから認識されないことを除けば、普通の女の子です。
メインの舞台となる旧校舎が不気味で、
そこがホラーなんですよね。
怪異調査部として、
学校で噂される様々な怪談を調べていくのですが、
真相は大したものではありません。
実際の怪談だってそうだろうから、むしろ大したことなくてよかったという安堵の方が個人的には大きかったです。笑
この作品の核となるエピソードは10話から。
ここからがこの作品の本体ともいえるエピソードでした。
夕子さんの死の真相は、
ホラーというよりミステリーの部類。
幽霊より人間の方がよっぽど怖いよね…。
貞一くんの存在に救われていく夕子さんが可愛かったです。
10話以降を見て、
この作品が人気な理由もよくわかったし、
私自身も面白かったと思えました。
● キャラクター
登場する人数は少ないですが、
個々がしっかり個性を持っているので物足りないとは感じませんでした。
夕子さんは、幽霊。
美人で、スタイルもよくて、明るくて。
最初は貞一につきまといすぎで、
うっとうしくないかな?と思いましたが、
当の本人は幸せだったみたいで、
じゃあいいや。笑
色仕掛けしたりラッキースケベだったり、
毎回えっちな描写があるのはお約束。
貞一くんは中学1年生の男の子。
幽霊とはいえ、美人でスタイルのいいお姉さんにアプローチされたら、
そりゃまあコロッといっちゃいますよね。笑
純真で優しい心の持ち主です。
中1とは思えない懐の深い人物です。
夕子さんへの気持ちが彼を強くしていきました^^
他、怪異調査部のメンバーとして、小此木ももえ(おこのぎ ももえ)、庚霧江(かのえ きりえ)の2人が登場します。
小此木ちゃんはムードメーカーな怪談大好き少女。
この子の行動力の源は最後までよくわからなかったけど、
単純に怪談が好きなだけということだよね?
暴走して話を広げてくれるので、
作品には欠かせない子でした。
霧江さんはクールを装っているけど実は怖がりな一面のギャップが可愛すぎました^^
● 音楽
【 OP「CHOIR JAIL」/ 鈴木このみ 】
鈴木このみさんのデビューシングル。
ホラーな雰囲気を感じる曲調で、
この作品にぴったりです。
【 ED「カランドリエ」/ 奥井亜紀 】
黄昏時によく似合う曲。
怪しげなメロディーが旧校舎の不気味さともマッチしています。
夕子さんが歌うバージョンもよかったです♪
● まとめ
きれいにまとまっていて、
良い作品でした^^
夕子さんの死の謎と、
二人のいちゃいちゃがこの作品の本体です。笑
ホラーな雰囲気をまとったミステリー&ラブコメは、
この作品ならではの空気感でした。