ものぽらいざ さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
京アニの素晴らしさを再認識
【2話視聴後】
恋愛青春、学園謎解きモノなのかな?
少なくとも謎解きはおまけなので、この観点の見所はない。
とは言っても恋愛学園モノにしては、心理描写の演出が下手すぎる。
なので、きっと他に見所があるはず!と思って継続視聴中。
【11話視聴後】
「愚者のエンドロール」は内容は良かったが、最後だけがちょっと気に入らなかった。
{netabare}
入須と供恵のチャットが物語の核心部分に当たるが、最後に入須が本心を述べて、供恵が無言でログアウトする。
無言であるはずがない。
それに対する辛辣な言葉があるはずだが、それが描かれていないのは何故だろう。
原作にもないのだろうか?
供恵は明らかに世話焼きキャラなのに。
{/netabare}
「愚者のエンドロール」は「氷菓」と同じで、やっぱり謎解きはおまけで、関係者の心情はどうだったかと言うところが最大の見所になっている。
【観了】
「クドリャフカの順番」の演出はもう一息だったが物語はうまくできていたため、元ネタである、アガサ・クリスティーの「ABC殺人事件」も読んでしまった。全ての点で元ネタが優れているのはアニメの出来なのか、原作の出来なのか気になって、今度は原作を読むつもり。
第18話「連峰は晴れているか」は優れた短編だけど、奉太郎の気持ちの揺らぎが不自然。何か足りない気がする。
「遠回りする雛」も奉太郎の心の矛盾をうまく演出できていなかった。
結局、最初に観た印象のままだったが、結論としては原作は疑問点を補完してくれるはずだから、かなり面白そう。
【原作読了】
「氷菓」を読みましたが、京アニの素晴らしさを再認識しました。
このレビューで何度も心情の演出の拙さを嘆いてきましたが、原作がダメでした。本当に忠実に、原作者の意図通りにアニメ化されたと言ってよいです。
特に「氷菓」は6割創作で、4割史実とのことです。現実味があって、盛り上がらない理由がわかりました。
京アニの無駄使いと言えなくもないかも。