鬼戦車 t89 さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
宗教的背景の描写は消化不良。重くて暗いのでエンタメアクション寄りにした方が良かったかも。
最終話12話まで観ました。
7話位で感じた違和感が最後まで継続してしました。敵も味方もキャラは良いのですが、あっさり死に過ぎです。
殺し屋ものなので仕方ないのですが、悪者達も本領を発揮する前に殺されてしまうのが何か残念です。
作画はかなり良く、キャラクターも良く描けているので、もう少し人間ドラマを展開できたのではと思います。
リベンジ屋とキリスト教組織の関係も良く分かりませんでした。殺し屋稼業の制約とかに関わっているのでしょうが、何か曖昧でした。
もう少し分かりやすい話なら、覇権を狙えたかも知れません。地味な印象を最後まで払拭出来ませんでした。
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7話まで観ました。どうやら物語の鍵は、アヘンとキリスト教のようです。
是非はともかくとして、派手に色んな人物を殺します。悪い奴とはいえ、尼僧とか見世物小屋のビックリ人間とか、ちょっと殺したら可愛そうかな?とか観てて思ったりもします。
アヘンが絡んでいるので、薬物中毒でボロボロな人も沢山登場し、何か全体的に話が暗い感じです。
だいぶ物語の核心へ近づいて来たので、盛り上がる展開に期待大です。
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2話まで観ました。なかなか派手で面白いです。このまま登場人物達の活躍を観たいです。
1つ気になるのは、仕事人達の背景にキリスト教の影がちらつくことです。物語の舞台は江戸風世界のようですが、現実の江戸時代は、ものすごくキリスト教徒を敵視した時代でした。
幕府の宗教政策は、キリシタン皆殺し、仏教や神道等も逆らうなら流血の弾圧を加えるという暴力的なものでした。
江戸時代中期頃まで隠れキリシタンの虐殺的弾圧は続いており、江戸幕府が崩壊して明治政府が誕生してもしばらくは日本人がキリスト教徒になるのを認めず弾圧したため、殉教者が出ています。列強の圧力で渋々布教を認めたという経緯があります。
マジで宗教的非寛容な時代に宗教的要素を設定に入れてくるのであれば、作者達にはそれ相応の覚悟があるのでしょう。
江戸風世界だからでお茶を濁さず上手くエンターテイメントに昇華させて欲しいです。