剣道部 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
アトリエシリーズのアニメ化、、、じゃない!?笑
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
いわゆる、なろう系のテンプレとは少しズレるが、主人公が強い系の店舗経営アニメ。
かなり平和な作風ながらも、少しの毒もあるし、他の店舗経営系よりは、少~しだけ(笑)、まともに経営している。
決して高クオリティのアニメではありませんが、肩の力抜いて観られる、わりと好きなアニメでした。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まずは、ホンワカした雰囲気が良かった。主人公もかなり強いとはいえ、チートではない。師匠が世界最強クラスと仮定すれば、現状はせいぜい、中の上~上の下のレベルか。
そういう中で努力する描写や、お金の価値をきちんととらえているところなど、好感度は高い。何気に、毎話、収支が報告されるのは好きだった♪
もちろん、脇が甘い部分などはたくさんある。
まず、主人公のコミュ障設定はだいぶ無理がある。店舗経営後に、あれだけ人と円滑にコミュニケーションをはかれるなら、ボッチにはならない。ぼっちちゃんを見習え、と(笑)
こういう作品が、より評価されるためには、主人公の生きる世界自体を、より丁寧に作る必要がある。
例えばこんなところ。
錬金術師を育てる唯一の国家機関。そこでは、身分に関係なく、優秀な者には奨学金が出る。貴族は成績が加算されるにも関わらず、孤児の主人公は首席で卒業。
そして主人公は、新米錬金術師として、僻地で店舗経営を始める。
これ、不自然じゃありません? それは、主人公が自由過ぎるということ。
さて、「貴族」が既得権益を持つ世界において、身分が低い実力者に奨学金を出す理由は?
まず間違いなく、「国家に貢献する存在を育成する」ためだろう。普通に考え、卒業後には、何らかの縛りがあるはず。国家経営だって慈善活動ではない。しかも、貴族がのさばるような国家だ。
才能があり、首に紐が着いている期待のホープを遊ばせるような、ムダはしないと考えるのが普通だ。
「世界観を丁寧に作る」というのは、主人公の周り半径3メートルだけを考えるのではなく、主人公とは関係のない人の思惑や生活まで、きちんと想像することだと思う。
例えば、本作の世界観で、本作の展開にするならば、マスタークラスの師匠が、暗躍する(誰かをゆすったり、交換条件を出して主人公の自由を影から守る)みたいな描写が少しでもあれば、「良い作品だな」って思う。
気軽に観られる良い作品であるが、それでは☆3の上かな。☆4になるためには、もう一工夫!2期に期待!
{/netabare}