アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:今観てる
「異世界通信」編集局
異世界と現実{netabare}世界を実況解説を挟むことによりリンクさせるアイデアは斬新でありましたが、
所詮は異世界転生ものの焼き直しに過ぎず、予想通りのマンネリ感が否めないような状況に
早くも陥ったようにも思えます。
誤解されやすい悪役令嬢のツンデレ体質について解説できたのがピークであり
誤解が解けた段階でもはや実況解説の役目にそれ程の意味はなくなって
逆に物語の進行を妨げているようにしか見えないような印象を受けてしまいます。
ツンデレが可愛いという概念を解説により一度確立してしまうと
確立された概念によりそれ以降のツンデレ描写は概念に集約されるだけの蛇足に過ぎず
いちいち描写することにほとんど意味がない、ただクドイだけのリフレインに
思えて仕方がありません。
熱狂的アイドルオタクにドン引きする第三者の如く、この先視聴者が解説実況の熱量に
ついて行けなくなるのは{/netabare}必然的帰結であるような気がいたします。
厳密に言うと異世界転生ではないようでいて、でもやはり異世界転生ものと言うべき作品であります。
剛腕ゴリゴリな感じで「実況解説」 {netabare}することにより異世界にリンクさせる無理やり感には
半ば呆れてもはや何も言えないお手上げ状態でございます。
今にして思えば「ネバーエンディングストーリー」という洋画も本の世界の主人公とその本を読む
現実世界の主人公がリンクする形で異世界転生的な物語を表現していたというわけであります。
ツンデレキャラの誤解されがちな行動から生まれる思い人とのすれ違いが重なり、
それがやがて人間関係をとことんもつれさせ、バッドエンドに至るという悲劇
その悲劇を回避するためには第三者による冷静な助言が必要であり、
その助言があればこそ最終的に訪れるバッドエンドも回避できるというのは全く以て
真っ当な思考回路でありまして、納得のいくところでありますが
それにしても、何が何でも異世界転生にこじつけてくる{/netabare}しつこさには、
正直辟易しております。