ローズ さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

モテモテ男

日本の現状は少子化が進んでいます。
原因は色々とありますが、昔と比べると付き合い下手の人が増えてきたのも感じます。
一番、重要な経済的な問題を放置して、疑似夫婦を作ってみました、
みたいな展開には疑問符が浮かんできますが。

学生の疑似夫婦ですが、
すでに『恋と嘘』という作品で強制的に結婚相手を見つける作品があります。
アニメとしては『恋と嘘』のほうが早いですが、原作は知らないので、どちらが先かは分かりません。
でも、同じような考え方を使ったアニメとなると比較してしまうかも。
個人的には、どちらも「う～ん」という微妙な反応しかできませんが。

ギャルについて。
所謂、学校カーストの最上位にいる人達ですね。
私は校則云々については言いたくないですが、
渡辺星の肩出しワイシャツはどうなのよ？と思ってしまいました。
あれは市販品？それとも自作？
もしも、自作だったら渡辺のギャルに対する根性が分かりますが、
市販品だったら、ただの目立ちがりや。
オシャレをしたいのは理解できますが、
露出が大きい＝オシャレ、
という構図はギャルにしか通用しないかも。

ストーリーとしては、主人公の薬院次郎がモテモテになるだけ。
一応、陰キャ設定みたいですが、少々魅力に欠けるかも。
真面目で優しい性格は誇れるところですが、それだけではなぁ……
薬院の優しさに触れて渡辺が惹かれていく展開は想定内。
薬院と幼馴染の桜坂詩織との両想いというのも想定内。
数話、視聴しただけで先に展開が分かってしまうのはマイナス点かなぁ。
勿論、ベタな展開が好きな人だったら良作と判断するのでしょうが、
個人的には物足りなさが強かったです。

最終話の神社への競争が、薬院をめぐる渡辺と桜坂との戦いの比喩ですね。
勝者は薬院と結婚して幸せに暮らしましたとさ、みたいな終わり方。
学生時代の薬院の性格だけでは、本当の将来は分かりませんが、
話をまとめるラストとしては良い展開でした。

日本が一夫一妻制を制度化したのは、江戸？それとも明治？戦後？
一夫一妻制があっても、妾や側室という制度があったので、今の倫理観とは違うかもです。
でも、アニメの恋愛作品って1対1が好きですね。
そんなに薬院に魅力があるのだったら、
渡辺も桜坂も妻にしてしまう話にしても良かったと思ってしまいます。
運命の相手を自分の意思で選べないヘタレ根性だったら、恋愛作品の主人公はできないかなぁ。

結局は主人公の薬院がモテモテになるだけで終り。
一応、お子様も視聴するアニメ作品なので、一緒に暮らしても、キス程度の刺激が丁度良いのかも。
現実ではモテない陰キャの人が、アニメを視聴したら現実逃避できるような内容でした。