ドウ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:今観てる
12話観て思った事適当に(ネタバレあり)
以下ネタバレありの為、未視聴の方閲覧注意です。
~~12話の最後でハエ叩きしたスレッタは、むしろまともだという可能性の話し~
12話の最後のシーンは過激だった。
少し気持ちの悪い話しでもあるが、簡単に説明するとこうだ。
敵の機体を退けたスレッタは大切な友達ミオリネのピンチに駆けつけ、モビルスーツの腕を振り下ろし生身の敵を潰した。
結果敵はミオリネの目の前で見事に押しつぶされ、肉体と血が飛び散る中で手のひらを血で染めながらスレッタは平然と「助けにきた」と言ってのけた。
ミオリネはあまりにも異常な光景に驚愕し、スレッタに対し「なんで、笑ってるの」という言葉を投げかけた。そして最後に「人ごろし」と...。
ここからは自分が思った事で、気持ちの悪い話しにもなるので少し閲覧を気を付けて下さい。
このシーンを見た後に、自分はスレッタがむしろ人間として真っ当だったのではないかという可能性を考えた。
というのも、実際の殺人事件でも被害者の身体をバラバラにする行為はむしろ「さつじん」や「死体」という異常な現実を隠そうとして、「非日常」から「日常」へと回帰しようとする行いだという心理を聞いた事がある。
バラバラにするというと非人間的な異常性を感じるが、むしろそれは人間的に常識の部分があるからこそ行うという考えだ。
自分はこの心理をスレッタに重ねてみた。
人が殺されるという現実を目の当たりにし、衝撃を受け母に諭されたスレッタは、そこから「非日常」の中で現実に対してある部分が盲目的になっていたのかもしれない。
だからこそミオリネを救うという目的に集中出来て、かつ血で汚れたという事実があるにも関わらず何ら気にせず盲目に手を差し伸べる事が出来たのだ。
これが異常性のある人物なら、返り血が目に入り逆に綺麗にしようとしたり、或いは死体を殊更に強調してもう安心だという事をミオリネに報告したりするかもしれない。
「非日常」の中で、ミオリネを救って「日常」へと回帰する目的の為に盲目な部分があったのがあの時のスレッタだとすれば、あの時のスレッタはむしろ人間としてまともだったのではないかという考えだ。
もちろん作者がどう考えて演出したのかは、分からないし。正直にスレッタの異常性を描きたかっただけなのかもしれないが。
スレッタはサイコパスでもなく、真っ当だからこそのあの行動だった可能性を考えてみた。
おわり