いるかん さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
おめーら〇〇かぶれの常識は オレには通用しねえ!! シロートだからよ!!
〇〇には、適当な言葉を入れてお楽しみくださいw
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原作マンガのリアタイ世代です。
TVアニメも見ました(こちらはたまに残念な時もありましたが、平均的には問題ないレベルだったと記憶しています)。
ただ、アニメについては数は見ているけれども、レビューを書かれている皆様ほど造詣が深いわけでもなく、娯楽の一部としか捉えていないスタンスです。
その上で言わせて頂きます。
「この作品の栄光時代はいつだ? 俺は……俺は今なんだよ!!」
つまり、最高でした。
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映画は、原作を見事に進化させた作品に仕上がっていて良かったです。
3Dであるが故の、バスケットボールのシーンがシームレスでかつ、納得できる動き。
アニメで見たかったヤマオー戦を、原作とは別視点からの取捨選択を行ったことによって、本作が初見でも原作も相乗効果で楽しめる工夫。
ストーリーについて、試合と個人の回想とを行き来させることには、見る側から賛否両論があるのは理解できます。
ですが、集中力やメリハリという意味では、決して悪い選択ではないように思えました。
加えて、肝心なシーンで挿入される10-FEETの「第ゼロ感」。
予告動画以上にマッチしていて、見終わった後にさっそく音源を購入しました(笑)
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なお、「TVアニメからの声優交代が不評」との偏向報道や、賛否両論的なニュースの見出しも散見されたため、公開直後に見ることは控えてました。
最近のネットニュースは、昔のゴシップ誌以上に、センセーショナリズムな見出しと、ネットの一部の声をさも世論のように誘導することに責任をもたない報道が多くてとても困りますね。
自論を足しておくと、「成長しないキャラをリメイクする際に、20年間成長された声優さんをあてはめること」は、このアニメが「THE FIRST」となるファンにとってはいびつですし、「型通り」に固執することは、裏を返せば「型破り」のない話だとも思います。
さらに細かい反論ですが、「花道の声がジャイアンにしか聞こえない」とかって意見もあったようですが、仮面ライダーファンの私でも去年のライダーに登場した「バイス」をのんびり思い出す余裕なんてなく、違和感もありませんでした。
私自身、声優に関しては、直近では映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」 {netabare}の、それこそ肝となるシーンでの「ワカンダフォーエバー」の叫びが2回ともズッコケたの{/netabare}で、「もう映画館では、吹き替え版は絶対に見ない」と思った程度には、気にするタイプです。
例の発言をされた方は、よほどジャイアンに対する思い入れが強い方なんでしょうね。
まあ、それらがタイトルに込めた想いです。
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ともかく、うん十年ぶりにアニメを映画館で見て、そしてとても満足したので、レビューが多いとわかっているところにあえて書き足させていただきました。