えたんだーる さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「夜伽(よとぎ)をしない妃(きさき)」とは?
原作は集英社オレンジ文庫らしいですが、本作を含め私は1冊も読んだことがない馴染みのないレーベルですね。
「中華風の架空の王朝の後宮を舞台にした女性主人公の小説/ライトノベル/漫画」みたいな括りに含まれる作品だと思います。
この括りの作品では舞台となる国も本家中国風の大陸国家であることが多いと思うのですが、本作では作中で出てくる地図を見る限りそこは違っていて、舞台の霄(しょう)国は地図の中央の大きな島であるようです。
烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)などの神的な存在が外部の島からやってくるということはあるようなのですが、ストーリーに外交的な要素はなくて、後宮の妃たちは国内の有力者の娘であるようです。
半ば神話的に伝わる霄国の成り立ちとその皇帝、あるいは烏妃(うひ)との関係がメインストーリーとなるようですが、アニメの1クールだとほぼメインの登場人物の深堀りとプロローグ的なストーリーに終始してしまうので、そこでの不満感は残ります。
ただ、魅力的な世界観を作り上げているので1クール終始楽しく観ることができました。
続編が作られるかどうかについてはあまり期待できない気がしますが、あれば観ると思います。
余談: 人物名の読み方が中国風で覚えにくい。九九と書いて「じうじう」とか、よう読まんがな…。