タック二階堂 さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
今度は陰陽師を異世界転生ですか…
詳細は略。
もう何本目かわからない「小説家になろう」原作のアニメ化作品です。制作はスタジオブラン。「うらみちお兄さん」を作った会社ですね。
世界最強の力を持つ陰陽師だったハルヨシィが、非業の死を遂げて異世界に転生。今度は狡猾に生きて幸せになりたいという目標を立てるといった話。
超ウルトラスーパースペシャルありきたりなテンプレ作品です。魔力がない主人公・セイカに転生した陰陽師ですが、はいはい、呪力という陰陽師の力(要は魔法)が使えちゃうんですよね。
ただ、主人公のセイカは非常に腹黒く、自分の目的のためには謀略でも何でも使うという。たとえば1話。魔力のない自分は魔法学院に進ませないという父親を納得させるために、前もって準備して強力な魔物に屋敷を襲わせ、それを自分が倒してアピールするとか。そのために、事あるごとにイジメてくる次兄を陥れ、魔法学院に進む予定の次兄から進路を奪い取るといったところ。
そして、奴隷として雇っているヒロイン・イーファに魔法をレクチャーし、いずれ勇者となるイーファを世界最強に仕立て上げ、自分は「影の実力者になりたくて」強くさせるといった設定も悪くないかなと。
まあ、大きな期待はできないものの、今期17本もある「なろう」発のラノベアニメの中では上位に位置する初回だったかなと。
=====第12話視聴後、追記です。
{netabare}
んー…
特に語ることはないですね。
たいして面白くなかったです。以上。
あ、まだ終わってなかったのね。
こんなアニメに13話は要らないですよ。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
あまり評価できなかった作品に、よく「作り方次第では、もっと面白くなったかもしれない」という言葉を使うのですが、この作品に関しては「どこが作っても、この程度だっただろうな」という感想に落ち着きます。
おそらく、なろう異世界のアニメ化としては上手に仕上げていたんじゃないかと。アニメ化にあたって原作を改変したり、適度に省いたりするわけですが、そのバランスなども適切だったのかな。ただ、面白いか面白くないかといわれると、面白くなかったと言わざるを得ないです。
この作品に限ったことではありませんが(むしろ「なろう異世界」のテンプレ的な作品だからこそ)、はいナーロッパに転生しました、はい最強のスキルを得て無双します、はいチョロインはべらせてハーレム築きますというテンプレの大量生産が、いったいどこに需要があるのでしょうか…
こんなのは年に1本あるかないかでいいと思う。クールに10数本も、こんなのばっかりだとアニメファンも離れていくような気がします。
{/netabare}