てとてと さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
流石名作SFアドベンチャーゲームらしい魅力あり、ただし構成が下手
1996年の古き名作SFアドベンチャーゲームの、待望のアニメ版。
(原作ゲーム全く知らんです)
※作品データベース様より転載
【良い点】
SFアドベンチャーとして非常に良くできた設定や全体の構想。
流石は名作と言われるだけの事はあり、全26話に渡り、終始先の展開に興味を惹き付けられた。
タクヤのトライ&エラーも良かった。
アニメとしては「シュタインズゲート」などの既視感があるが、本来はこちらの方が先輩なはず。
謎が小出しに出てきて、少しずつ解明に向かうも更に謎が深まる。
主人公・タクヤの軽妙なキャラクター。ちょっと古臭いエロ方面の軽口叩いたり、ピンチでも目的のために最善尽くす等。
現代編の澪たちとの歴史探索の部活動的な青春。
古き良き釘宮ヒロインな澪が可愛く、SFアドベンチャーと青春物が並行していて良かった。
異世界編に突入以降は、セーレスやユーノの可愛さで持っていた。
娘のユーノちゃん可愛い。
展開自体は分かり易く、強引ながら伏線回収したり、一気呵成に謎が明かされるなど、終始続きが気になる。
(原作知らない者にとっては)意表を突く展開が多く、(まさかそうだったのか!)と何度か驚かされた。
雑な展開も、本人たち大真面目なコメディーを感じて面白かった。
強制労働の所長バズクは実におもしれー男だった。
主題歌が主題に沿っていて良い。
ゲーム原作アニメの主題歌は良曲多いの経験則通り。
主題歌に空耳が多く発生、ネタ的に楽しめた(ニコ動民)
【悪い点】
異世界編が雑過ぎる。
キャラクターの死別が急過ぎて感情移入の暇が無い。
クンクン死亡で食べる展開も、それ自体はまぁ是非も無いとしても、直前まで元気に飛んでいて急に瀕死になるのは不自然。
疲れていたけど追手から逃れる為に無理したとか、そういう描写も全くない。
尺の配分が現代編に偏り過ぎた弊害か。
ユーノが巫女として犠牲にならねば世界が滅ぶと知ったタクヤが、あまり葛藤せず儀式完遂に邁進するのも疑問符。
最終的にそう決めたのは良いが、その過程を丸々すっ飛ばしている印象。
それ以外にも不自然な展開多々、多少でも丁寧に描いていれば回避できたであろう不自然さが多い。
【総合評価】5~4点
作品全体の構想は流石名作と言われるだけの素晴らしいもので、ニコニコ動画でも終始楽しみに視聴できた。
異世界編の雑さも、(ニコ動だと)ツッコミ所として楽しめなくもなかったし、特に不愉快な展開も少ない。
評価は迷うところだが「普通」で。
惜しい面は多々あれど、素直に面白かったので、酷評はしたくない。
少なくともこのアニメを見て原作ゲームに興味は持った。