ハマチ さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
初代のスタッフで期待を煽っておいてこの様か…
舞台は新設校で全員が1年、メンバー数はシリーズ最少5人という今までのシリーズにはなかった設定から始まった今作。
しかし蓋を開けてみればキャラ同士の関係性の深まり方やキャラに対する掘り下げが雑になっており、物語の展開も新規の要素を押し出した割には初代ラブライブ!の焼き直し展開が多く、マンネリ化した内容だった感じが否めず。新設校がわずか1年で廃校になる、音楽科の形骸化といった稚拙きわまりない設定の骨組みの悪さが余計に脚本の酷さを助長している。
脚本の花田十輝氏は虹ヶ咲以外の脚本を全て担当しているが、花田氏の作風は物語の広げ方やキャラの見せ方がワンパターンなのかもしれない。初代の功績があって縋られているのかもしれないが、初代の功績を追い求めようとして帰ってそれが足枷になっているようにも思える。
前作かつラブライブの新境地である虹ヶ咲と比べると話の勢いではこちらに軍配が上がるが描写の丁寧さや総合的な完成度は無印に勝らずとも劣らずであり、余計にそれが印象を悪くしている。そろそろ本家も脚本を取り替えて新しい風を吹かすべきなのでは…