タック二階堂 さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
百合なら何でも尊いって人にはいいんじゃないでしょうか。
詳細は略。
地獄の「なろう17番勝負」の第3弾です。
鴉ぴえろさん原作、脚本は「俺ガイル」の渡航氏、制作はディオメディアです。
渡航氏とディオメディア、なろう異世界転生モノという組み合わせは、「聖女の魔力は万能です」「異世界薬局」に続いて3作目かな、知らんけど。
だいぶこなれてきたんですかね。
なろう異世界転生モノの作り方は、これが今のところの最適解といった感じ。適度に転生を匂わせ、キャラの魅力を見せてから話を進めましょうといった工夫が感じられます。
ただまあ、初回はストーリーが絶望的に面白くない…
ま、ここから何らかの動きが出てきて、転生王女(CV:千本木彩花さん)と天才令嬢(CV:石見舞菜香さん)との百合風味なバディものになっていくのでしょう。
えっと、タイトルが出てこない…
ちょっと検索検索。
(この間、約10分)
あ、そうそう。「処刑少女の生きる道(ヴァージンロード)」っぽい感じがしなくもなくもない。
とりあえず3話までは様子見しますね。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
いよいよ本領発揮というところでしょうか。
やー、これでまた今期も「アニユフィてえてえ~ぶひぶひぶひ~」ってなキモオタが大量発生するのでしょうね。ディオメディアもそのへん分かっているのか、アニスとユフィのキャラデザは絶対に崩さないという強い意志を感じます。
でも、この2話もたいしたことやってないんですよね。
婚約破棄されたユフィを助手として迎え入れることに決めました。お互いの父親を説得しました。工房を案内して一緒のベッドで寝ました。
以上。
とりあえず、僕はアニスと国王の掛け合いがちょっと面白かったというぐらい。もちろん百合展開が尊いとも思ってないですし。
何クールやるつもりなんだろ…
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
いやはや、この「百合ブーム」の流れをどこまで読んでいたか分かりませんが、「リコリコ」のヒットを読んで、この方向性にしたのなら見事なマーケティングと言わざるを得ないですね。
キャラの可愛さを全面に押し出すため、とにかくアップの多用。まあ、作画的にも顔のアップを多用するほうがラクというのもありますが…
ストーリーをガシガシ進めるよりも、アニユフィのイチャコラを長回しで見せたほうが受けるという作り。そのため、ストーリーが遅々として進まない。良い言い方をすれば、1話に無理くり詰め込まず、ゆったりと進めているといった感じです。悪く言えば退屈。
あえてのことなのか、ぜんぜん本筋に入っていかないで、匂わせるだけですからね。まさか、ここまで弟王子がぜんぜん出てこねえとは思ってもみませんでしたよ。
まあ、良くも悪くも“バズる”ことを狙ったアニメですわね。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
この程度の展開を、1話まるまる使ってやることなのでしょうか。
展開が遅いにもほどがありますよ。
無駄で露骨な百合百合シーンを長々と見せるから、こういう牛歩のようなテンポになるんだと思います。
ま、話自体もドラゴンが来ましたよ、ゴールドランクの冒険者である姫様が直々に討伐に出張りますよってなことだけですからね。
うーん、微妙だなぁ…
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
なんとなく癪なのですが、渡航氏脚本の回はそれなりに面白いんですよね。前回とかね。で、今回は別の方(王雀孫さん?ワン・ジャクソンさんとお読みするのかな)。原作との差異がわからないのでなんとも言えないのですが、ただただ会話劇に終始する退屈な展開でした。
ここまで観てきて、やはりストーリーに大きな起伏がないのが面白いと言い切れないところなんですよね…
で、この作品を観ていて感じたのは、僕はあんまり百合というものが好きではないのかもしれないということです。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
で、満を持しての渡航脚本回です。おそらく、中盤の決めの回なのでしょう。アルくんが放逐されて、いったんのフィナーレという感じ。
ただ、いろいろとここまでが不足してきたせいか、なんの感動もない。
正直、壮大で派手な姉弟ゲンカでしかない。
結局、シスコンの馬鹿な弟が部下の悪だくみに乗せられただけですよね。まあ、百合要素を強調したおかげで、昨今のトレンドには乗った感じではありますが、素直に面白いとは言い難いというか、百合を前面に押し出す弊害でストーリーが薄くなっている印象です。
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
懸念通り、弟との決着のあとはたいした話ではなかったですね。
アニスが女王になることが事実上決まり、絵では分かりませんが笑顔がさみしげだったという。
で、アニスに女王になってほしくないと駄々をこねるユフィ。
おやっさんにお願いに行ったとき、なんとまあ都合のいいことに精霊契約者のリュミエルが会いに来ましたよという。
「アニスが本心から笑えなくなってしまうから」という、なんとも幼稚くさい理由で女王になることを反対するユフィ。まあ、そうなるようにわざわざ街の道具屋に行って、市民から慕われている王女様というシーンを見せるわけなんですけどね。
とまあ、このように結論から逆算してキャラを散りばめるという、伏線としては下の下というシナリオ。
そのへん、制作陣もわかっているのか、こんな終盤でテコ入れに新キャラ→釘宮理恵ボイスを追加投入というところでしょうか。
正直、面白くないですね。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
ユフィが精霊契約して人間でなくなり、王位継承権を自分が手にすることで、アニスが女王にならなくて済むように画策しました。
それに対し、アニスは「私から王族であることを奪わないで!」と。よろしい、ならば戦争だ。
は?
いやあ、どこで判断を間違えたかなぁ。
ここで切ってもしょうがないじゃないですか。いつか面白くなるだろうと、ここまで来たけれども右肩下がりで面白くなくなっていく本作。
切り時を間違えたなぁ…
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
ストーリーを重視するアニメ視聴者層には決しておすすめできないですね。
この作品は、アニメには萌えしか求めない。美少女同士の百合百合がとにかく尊いんだブヒブヒという人に向いているのかもしれないです。
それぐらいストーリーがスッカスカ。いったい、原作の何巻分を1クールでやったんでしょうか。なんていうか、シリーズ構成の方が「売れるジャンルはこれ(百合)。内容なんてどーでもいい。俺は『俺ガイル』で疲れたから、頭を使わないで作れるアニメでひと稼ぎしたい」とアニメファンを舐めきって作ったとしか思えない出来でした。
最終話も23分とは思えない長さ。冗長で、薄く引き伸ばしたストーリー。「リコリコ」も酷い脚本でしたが、同じ百合ジャンルで五十歩百歩。
そろそろ、作り手が手を抜いても売り上げが読めるような作品を迎合するのはやめたほうがいいと思います。
{/netabare}