Witch さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「青春、超微炭酸系!!」→ 途中で炭酸ぬけちゃった?!
【レビューNo.13】(初回登録:2023/1/5)
コミック原作の2021年作品。全13話。
(背 景)
元々はHERO先生作の「堀さんと宮村くん」というウェブコミックだったの
ですが、作画に萩原ダイスケ先生を迎え、構成を新たに月刊誌で連載と
なったのが本作「ホリミヤ」のようです。
「青春、超微炭酸系!!」というキャッチコピーがあるらしい。
(ストーリー)
堀さんは学校では成績優秀で快活な人気者で、家に帰ると共働きの両親に
代わり家事を切り盛りするというしっかり者。ある日、ケガをした弟を
家まで送ってきてくれたのが、クラスメートの宮村君だった。学校では陰
キャでボッチの眼鏡男子という地味な風貌の彼が、実は校外ではピアス
にタツゥーという普段からは想像できない格好をしていて・・・
この出会いをきっかけに二人の恋が動き出す。
(評 価)
{netabare}
前半の二人のラブコメ展開は本当に秀逸です。
上述の衝撃的な出会いから始まり、堀さんを通じて人との関わりをもち、
少しづつ変わっていく宮村君の世界。
そして二人の距離も着実に縮まっていき・・・
その過程が丁寧に描かれており、非常に見応えがあります。
そして第5話で二人はついに正式にお付き合いすることになります。
おめでとうございます!・・・でも残りはどうするの?
ここまでのしっかりと練られた構成とは打って変わり、この先は
「どうしちゃったの?」って位に別作品となっていきます。
・サブキャラにスポットを当てたオムニバス作品
・「4コマ漫画原作?」を思わせるような緩い日常系コメディ
(確認したら前身の「堀さんと宮村くん」が4コマ漫画だった模様)
まあ二人のラブストーリーを一気に進めちゃったら、あとは二人の絆を
深掘りする気がないならこうなるわなって感じですね。
基軸となる物語がなくなり、二人の主役感も一気に下がるみたいな。
それでも各話自体はそれなりに面白いんですけど。
原作者が描きたかったものが、「いろいろな形の甘酸っぱい青春群像劇」
なのかなと解釈すれば納得もできるのですが、「骨太の本格派ラブコメ」
と期待大だった私としては、途中で梯子を外されたようなモヤモヤした
気分が残りましたね。
それに3話辺りで「これは大当たり!」とフライングでコミック注文し
ちゃったので、余計にね・・・
{/netabare}
まあ前半と後半のギャップが気にならなければ、コメディには終始切れ味
があるので、それなりに出来の良い青春ラブコメだと思います。
あと神山羊のOP「色香水」はOP映像含め、かなりの良作だったかな。
懐かしさと現在風のポップミュージックを融合させたような。
でもこの曲聴くと余計に、まさか後半あんな作品になるとは思わなかった
んだよなw