STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
前期は「爪」という最大の外的問題との衝突を経て、本作はモブこと影山 茂夫の神格化から
始まるサイコヘルメット教の問題や、モブ自身の暴走など、内的問題や身近な問題中心の内容。
ここでの最終的展開はいずれも通常のサイキックバトルものとは異なる展開で、改めてモブに
とってエクボと霊幻 新隆は大切な存在であることを知れるような内容。
この前半の神樹編と後半のモブ編を挟んだ中盤は重たい二つの間にあることで一種の箸休め的
内容になっており、配置的にはバランスが良い印象。
内容的には暗田 トメの物語といった感じだが、宇宙人とのちょっとした交流で終わるかと
思ったら、犬川 豆太が宇宙人の星に連れて行かれるなど、予想外の展開に驚かされた。
驚いたと言えば、後半のモブ編もそう。
モブが高嶺 ツボミへ告白をしようという、どちらかと本筋から外れた幕間回的内容かと
思っていたら、あれよあれよという間にモブの???%の暴走状態に至る展開。
ここでは、これまでモブに救われた影山 律、花沢 輝気、鈴木 統一郎と将の親子などがモブの
ために動く展開は胸熱。
特に律はこの件でモブのように100%に達したが、それでも???%の暴走を止めることは
できず、よりモブの内なる悩みの根深さを感じる。
結局、解決に導いたのは霊幻で、ここで霊幻はモブに何の力もないことを告げるが、
それでもなおモブのとっての師匠であり、むしろ何の能力もないからこそ師匠であると
言えそうな存在。
ツボミへの告白の方は失恋という形を取りつつ、交流は続くという青春ものとしては程よい
決着。
ただツボミというキャラは最後まで底が見えないまま終わってしまったということもあって、
その真意や恋愛観などをもう少し詳細に観たかったというのはある。
2023/01/04