「デカダンス(TVアニメ動画)」

総合得点
82.6
感想・評価
633
棚に入れた
2302
ランキング
360
★★★★☆ 3.8 (633)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

一寸の虫にも五分の魂

面白い作品と言う評判は聞いていたんだけど
瀬古浩司作品完走率0なので避けていたが
食わず嫌いはよくないなと思って見てみた

この作品の良さは世界観の説明を3話かけて
小出しに見せた事が大きかったと思う

第1話はモンスターハンターのようなディストピアで生きる
ナツメという女の子視点を見せ

2話目でカブラギがメタバースの住人で
本来のアバター姿を見せたことへのビックリが入り

3話目で人類が大気汚染によって活動できないため
全てがサイボーグ(デジタル化)になっており

娯楽を兼ねた世界観として「デカダンス」が
あるという全体像を示すことで

ギア(サイボーグ側)とタンカー(NPC)の住み分けが出来て
混同することなく話に入れてたなと

元々デカダンスはゲームソフトの要素を見せていたから
ギアにトップランカー制があって
カブラギもその一人だった

しかし後輩のメンバーがゲーム上ご法度である
「限界突破」をしたいと懇願され
押し切られる形で教えてしまい

トップランカーはゲーム警察のフギンによって
粛清されてしまう

スクラップを免れるためカブラギは
フギンに従いバクの処理をしていた

ゲームルール抵触者を抹殺し
チップを回収する役割

その行為を偶然ナツメに見られてしまう
仕方なく殺そうとしたが彼女にIDがない

ナツメは子供の頃に父親について行った際に
ガドル(ゲーム内モンスター)に襲われて
意識不明になった際にシステムが死亡認定していた

バグであることを知ったカブラギは
ナツメが戦士として闘いたいという望みを受け入れ
鍛えることになる

イベントでタンカーでは倒せないガドル出したり
オキソンという物質がギアとガドルの活動源に
なっているなど

細部の話がしっかりと練られているからこそ
デカダンスの面白さも伝わってくる

カブラギはシステムに操られた世界を壊すために
ナツメを連れてガドル生成工場に行き
システムダウンすることに成功するが

一体のガドルが突然変異を起こして
巨大進化するという展開はこの作品の方向性にぴったりで

サービス終了で強制的にシャットダウンするシステムと
デカダンスに同期してオメガを倒そうとする
カブラギの対比も綺麗に収まっていた

最終話のナツメと他のタンカー戦士達が
デカダンスのパーツを押し込むシーンは
絶対的な境界線が外れた象徴であり
リニューアル後の世界観にリンクしていく

また小西さんがいいと書いてもいいんだけどw
この作品はナツメの良さが目立つし
ともりる(楠木ともりさん)の声も等身大で
タイトルの格言にピッタリだと思う

いい作品だったので頓挫した他作品も
再視聴しようと思わせてくれた

投稿 : 2023/01/04
閲覧 : 191
サンキュー:

7

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