かんぱり さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ココロに沁みる
中学生でプロ棋士になった桐山零(きりやまれい)。
訳あって一人暮らしの現在17歳の彼とその周りの人たちの物語。
1期22話、2期22話の全44話。
原作未読。これは1期のみの感想になります。
アニメ制作はシャフト。作者の羽海野チカさんが新房昭之監督ファンみたいで、新房監督でシャフト制作じゃなかったらアニメ化できなくてもいい・・とおっしゃっていたとか。
おかげで、主人公などの心象をあらわした映像表現がすごくいい感じで、作者さんGJ!と思いました。
作品全体の雰囲気も、小説を1ページずつめくっていくかのような、静かでゆったりとした雰囲気がとても心地よくてココロに沁みこんでくるような感じがすごく好きだなぁと。。
ピアノなどの劇伴も作品の雰囲気に合ってて良かったです。
また、時々コメディも入るんだけど、それもいいアクセントになってて、動物たちのココロの声がツボって毎回ニヤニヤさせてもらいました♪
物語の途中で唐突に入るニャー将棋がシュールかもw
零の周りの人たちもいい人たちが多くてほっこりします☀
酔ってふらふらな零を拾って自宅まで連れてきて面倒見てくれた優しい川本あかり。
あかりの妹で世話好きで感情豊かな中学2年の川本ひなた。
ひなたの妹で天真爛漫な川本モモ。・・とネコ2匹
零は時々川本家におじゃまして一緒にごはんを食べたりするんですが、川本家がすごく昭和レトロっぽい感じで丸いテーブルにみんなで座ってわいわい食べてるのを見てるとほっこりしちゃいます♪
私も川本家でカレーたべたい。。
零の子供の頃からの将棋仲間の二階堂晴信。最初強引な人だなぁと思ってたけど、零や兄弟子の島田などに対して気遣ったりする実はいい奴。
あとなんといっても私がいい人だぁーって思ったのは、零の高校の担任の林田先生。
友達ができなくていつも独りの零を心配して一緒にご飯たべたり話しかけたり、対戦で登校日数が危ないことを心配して色々と手をまわしてくれたり・・いい人すぎでしょ。でも好きだな。
そんないい人が多いなかで、ちょっとクセのある存在が、零の姉(血はつながってない)の幸田香子。
零に対して劣等感を持ちながら、たぶんだけど零にあこがれも持ってて、だから実の弟よりも零に会いに来るし、これも私の思い込みだけど、後藤と不倫してるのも後藤が強い棋士だからというのも
あるのかなって。こういうキャラを描けるのって女性作家ならではかもですね。
本編と関係ないような話も時折挟まれたりして、そういうところもゆったりした空気感を感じたり。
この年末年始に見始めたんですが、まったりしながらもココロに沁みる良作でした。
続けて2期を見たいと思います。