太郎 さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
安直なイケメン能力バトルアニメ
アニメが4期もやるらしいのでどれほど面白いのかと思って見てみましたが、原作者の「文豪がイケメン化して能力バトルしたら絵になるんじゃないかと、編集と盛り上がったから」というコメントがすべて。本当にそれだけの作品でした。
他の方の指摘にもある通り、文豪要素はキャラの名前と能力名だけ。文豪の名前なのに職業は作家じゃなくなぜか探偵です。
作品名にも「文豪」とありますが、ストーリーも文豪は全く関係ないです。例えるなら「ウマ娘」と言いながら競争しないみたいな話。ストーリー自体もイケメンをカッコよく見せるためだけのもので、面白さも意外性もメッセージ性も何もない。だからキャラの名前を「吉田茂」とか「伊藤博文」とかにして「政治家ストレイドッグス」に変えても成立してしまうくらい内容が薄い。
極め付けは、能力が他の能力バトルもののパクリ(禁書のイマジンブレイカー)で、オリジナリティが薄く目新しさがない。「超推理」なんて文豪の作品名ですらなく、苦し紛れに付けたのが明白。
もっとも、この手の作品はファンが喜ぶ要素を投下し続け、長く楽しませる(=金を落としてもらう)のが目的。つまりソシャゲと同じ。ファンが喜ぶ要素とは、イケメンが能力バトルで無双して、男同士でイチャイチャしてること。それさえあれば大喜びでしょ、という制作側の意図がありありと見て取れる。
結果的に肝心のキャラや能力を考えることを放棄し、過去の文豪のネームバリューを悪い意味で「利用」しただけの単なるヤオイアニメ。モチーフを安直に文豪にしなければ叩かれることもなかったが、文豪の名前に頼らなければここまで話題にもならなかった作品。