take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
相反する感想を持った作品でした。
ジャンプ連載作品という事は知っていて、ちょっとばかり話題になっているという事も知っていた作品。
ちなみに、原作は全くの未読。
興味があったかと言うと、実はそれほどでもなく、いつもの某アベマなTVで正月初一気見(2023.1.1)という事だったので、この機会にと思って視聴。
自分で書いてみて、矛盾に気が付いた。
どうやら、作品に魅かれていた訳ではないのだが、何が話題になっているのか。と言う点については興味があり、知っておきたかったみたい。
さらに、正直な事を言うとすると・・・。
視聴後の感想としては、あまり好きなタイプの作品ではありませんでした。
ここら辺は100%趣味趣向の差、好みの差という事かと思います。
ちょっとアメリカンなヒーローの感じがしました。(個人の感想です・・・アメコミヒーロー苦手・・・。)
ただし、コレも矛盾した感想なのですが「面白かったか?」と言われれば、「うーん・・・」と返してしまうのですが、「続きが気になるか、結末が知りたいか?」と言われれば「まぁ、そうかな・・・」となるのです。
さらにさらに、矛盾した感想はキャラクタについても同様でした。
主人公のデンジ、全般的にあまり好きではありませんでした。感覚的なもので、ノリと言っても良いかもしれません。ついでに言えば、チェーンソーの悪魔姿も私の美的感覚からすると「ないわー」だったのです。
ただし、だからと言って視聴の障害になったかと言えばそうではなく「苦手だなー」と思いながらも視聴し続けられたのも作品の持つ力量故でしょう。
これはパワ子についても、ほぼ同様の感想で、容姿とその描き方はツボにはまればハマるタイプかとは思うのですが、なーんかひっかかる点がありまして・・・、と言いながら血なまぐさい中でもマスコット的な見方をしていたこともあったのは事実ですし・・・。
その他のキャラクタについても、この手の感想は度々感じました。
この点は、ほんとうに客観的に俯瞰してみると、キャラクタが持っている魅力と嫌悪の狭間を感じているという事でもあり、ある意味、それだけ捕らわれてしまっているという見方もできるのかもしれません。
まんまと引っかかっている、と言うヤツです。
作画はさすがに人気作のアニメ化という事で力が入っていましたね。
多少グロテスクな表現もちゃんとしていたのは驚きました。
この表現が「北斗の拳」時代にできていたら大変になっていたでしょうなぁ(遠い目)。
音楽も映像、内容とも作品と合ったものとなっており、なかなかに力が入っていました。
複数パターンを観ることが出来ましたが、硬軟取り混ぜてどれもよく出来ていたなぁ、と言う所感です。
このアニメ作品自体の物語については、まだまだ分からない点も多い状態で終わっていますし、キャラクタの動きについても謎な点が多くあります。
2期~ありきで作られているのでしょうね。
全体の雰囲気、空気感としては、モチーフ的にいくつか知った作品が思い浮かびましたが、話の展開のスピード、コンパクトに予想を超えて進捗していくストーリーは、やはり今と言う時代に合うように工夫され、ブラッシュアップされていると思いました。
キャラも立っていますし、先の見えないストーリーも魅力なんでしょうね。
となると、今と言う世の中にあっては、血なまぐさい表現が一番のリスクになるかもしれません。
私的には、万人受けするとは思いませんが、「アカン」と思ったらそっ閉じしていただいて、表現したい人、見たい人の障害とならないようにしてほしいと思う今日この頃です。
「正義の味方」に見つかりませんように。