蒼い✨️ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
オタク向けのラブコメディ。
【概要】
アニメーション制作:CloverWorks
2022年1月9日 - 3月27日に放映された、全12話のTVアニメ。
原作は、漫画家・福田晋一によって『ヤングガンガン』で連載中の漫画作品。
監督は、篠原啓輔。
【あらすじ】
五条 新菜(ごじょう わかな)は、さいたま市岩槻区にある老舗の雛人形屋で、
祖父と二人暮らしの高校一年の男子高校生。
他の家族全員と死別している影響か、内向的で引っ込み思案で友達がいない。
祖父の跡をついで、頭師(雛人形の顔をつくる職人)になりたい新菜は、
同じ1年5組で、スクールカースト最上位で見た目がギャルの美少女である、
喜多川 海夢(きたがわ まりん)に被服実習室のミシンを使っているところを見られて、
彼女の趣味であるコスプレの衣装のことを相談される。
海夢の裁縫はかなり酷いもので、幼い頃から雛人形の服の練習をしてきた新菜は、
看過できずに人が変わったように饒舌にダメ出し。
祖父以外に知らなかった新菜の雛人形の趣味を海夢から認められて褒められた喜びと、
その海夢から強く頼まれたことで、今まで雛人形以外の趣味が無かった新菜は、
海夢のオタク趣味に付き合ったりコスプレ衣装を作ることになる。
女慣れしてない新菜には、あまりにも気さくで無防備な海夢の態度は刺激が強く、
また、海夢が美人であるだけでなく彼女の性格に無自覚にも惹かれていき、
海夢もまた、自分のために一生懸命な新菜への好意が日に日に増していくのだった。
【感想】
アニメオタク=電車男のイメージも過去の話。
アニメショップもそれぞれに客層が違うのでしょうが、
アニメイトの客の男女比は、体感では2:8とか3:7。
女子中高生やメイクをキメてる女子大生やOLの皆様方で賑わってる中、制服男子ならともかく、
メガネにチェック柄のワイシャツにヨレヨレの汚れたジーパンの殿方がいたら浮いてしまう!
ドレスコード云々なんて言う気はないですが、
すっごく酸っぱい臭いの挙動不審のおじさんがたまに来ると、
何日身体を洗ってないの?と口には出さないものの、そんな気持ち。
併設されてるメロンブックスだと昔ながらのオタクの比率も上がりますけどね。
リアルでも、女オタは可愛い女の子やかっこいい女の子といったキャラも大好き。
ていうかキャラ愛と作品愛が非常に強くて、
大好きな推し作品を迂闊に批判しようものならば怒って早口になるのが女オタ。
足が長くてエロくて雑誌モデル並みの容姿でありながら、
アニメ愛に溢れて愛嬌もある理想的な女オタ設定の海夢が、
地味メンな新菜に興味持って気さくに接してどんどん惹かれていく展開が、
男オタに都合のいい夢だと一見思いきや、
顔は平凡ながらも背が高くて優しくてハイスペックな新菜が下心無く、
自分の趣味を理解して共感してくれて同じ沼にハマってくれたり、
彼の特技を生かして女オタの趣味を甲斐甲斐しくサポートしてくれるものですから、
ファンタジーなのは男女ともにお互い様であり、
女オタの願望を叶えてくれる理想の彼氏として、海夢も新菜に惚れますわな。
その新菜と海夢がお互いの気持ちを認め合って承認欲求も満たしてくれる存在であり、
告白をしてないですが、『割れ鍋に綴じ蓋』なカップルなのを鑑賞して視聴者が幸せになる。
そういう性格のアニメ作品ですね。
ストーリー自体は、微エロ混じりに男女がいちゃついてるのを見て、
それで満足したユーザーによって、
5~6万程度の“いいね”を押されるtwitterの投稿漫画レベルなのですが、
海夢だけでなくて紗寿叶・心寿も含めて、美少女力が非常に高い作品であり、
人気アニメ会社であるCloverWorksの作画と演出ですから、
手堅く成功が約束されていて、少なくともビジュアル的には外しようは無いですね。
見た目と顧客の気持ちよさを重視して人気を得た、如何にも今風の作品であって、
それ以上の感慨は個人的には存在しなかったのですが、
基本的にはアニメとはファンが楽しむためにあることを思えば、
これはこれで良かったのかもしれませんね。
と、やや冷淡気味にこのアニメを語っている自分ですが、アニメイトにあった、
制服に猫耳尻尾の海夢の等身大ポップ(jiexuan社のコスプレ衣装のイラストらしい)
をつい持ち帰ってみたくなったり、
いつの間にか術中にはまっているところが恐ろしくもありました。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。