フェイルン さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
虐められない皆勤者には共感しにくい
評価が難しいですね。2018年の本屋大賞を取った本という事で、伏線と伏線回収するあたりは上手く出来た話です。
テーマは「虐め」や「不登校」かな。
劇場内で私の隣に座っていた方はかなり初めの方から泣いていたようですが、どうも自分には胸打つほどにはならなかったです。
原作には無いのかもしれませんが、かがみの孤城というファンタジーの世界がどうして構築されたのかあたりも描かれれば良かったかな。
城で水が使えないのにティーカップを使ってるあたり毎回使って汚れたティーカップはどうしてたの?と思った。鏡から出入りしてもリセットされているようには見えなかったし、どうしていたのか謎ですね。
どうにも物足りない原因については尺足らずによる個々のキャラへの理解や共感かもしれません。あとは、自分が学生の頃は滅多に休みませんでしたし、虐められるような事はありませんでした。それ故に共感しにくいのかもしれません。
ただ、自分が社会人になって、とある職場で罵詈雑言を言うお局様他がいる酷い環境があり嫌な日が数か月続きました。こんな酷い職場があるんだなと思ったものです。今から思えば虐めと多少似たような事だったのかもしれません。余りに居心地が悪いのでとっとと転職しましたが。
まあ、日本の場合は特に学校というレールから外れると人生を脱線しのけ者と見なされがちなのでしょうが、結局そういう世の中のを作ってるのは会社の人事権のある人の偏見だと思いましたね。学歴で人を測る事が当たり前ですし、そういう風習を見直さない限りは、社会復帰はなかなか難しいように感じます。
TVアニメで1クール12話ですと、1年の12か月を12話で区切りやすいですし演出的にもその良かったのかもしれませんね。
劇場で貰った特典を家に帰ってから開封して、少し幸せな気分になりました。