エイ8 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
かぐや様は演出過剰
『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(かぐやさまはこくらせたい てんさいたちのれんあいずのうせん)は、赤坂アカによる日本の漫画作品。通称『かぐや様』。
テレビアニメ第3期は2020年10月25日にサンシティ越谷にて開催のスペシャルイベント『かぐや様は告らせたい on Stage 〜秀知院音楽譚〜』内にて上述のOVAと共に製作が発表された。『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』(かぐやさまはこくらせたい ウルトラロマンティック)のタイトルで、2022年4月から6月まで毎日放送ほかにて放送された。(wikipedia)
いや素晴らしい、というより凄まじいと言うべきでしょうか。原作も相当面白いですがアニメはそれに輪をかけて圧倒的な作品に仕上がっていると思います。
アニメ一期のまだ天才たちが恋愛頭脳戦している頃はそれほど面白いと感じず録画を消去してしまったことが悔やまれます。まさかあれ以来再放送と出会えないとは思ってもみませんでした。せめて「チカっとチカ千花っ」ダンスだけでも残していれば……まあまたいつの日か出会えることを楽しみにしておきます。(と、思ったらyoutubeにあった。アニプレックスチャンネルだからおそらく公式、だよね?だったらここに書いても良いよね?)
個人的に面白いと感じたのは二期からです。視聴後に原作買って現在全巻読了済み。ただ自分には原作読んだ作品に関してはアニメ観ないという悪癖(?)があるもんでこの三期もスルー上等でしたが他に観ようと思う1クールものもあまり見当たらなかったため視聴を始め結果大正解。いやはや、食わず嫌いならぬ食い避けも良くないですね。
三期は原作で言うところの10~14巻辺りが該当。ただ当然端折られているエピソードもある上に順序も変えられています。アニメでは柏木カップルがキスするシーンを第一話におくことにより最終話で綺麗にその伏線を回収した形になりましたが原作ではカラオケの方が先だったりします。
それにしても、エグイぐらいにコテコテに塗りたくられた演出の数々。そしてそのどれもが見事なまでに秀逸。基本的には原作に忠実な流れなのですが最早別物と感じるほどです。これほどまでにアニメ化が上手く行った作品は他にそうそうないでしょう。(「鬼滅の刃」もそのうちの一つなのでしょうが、原作既読済みながらアニメ未視聴なので評価できずw)
本作はほとんど完璧と言っていい出来だとは思いますが、個人的にマイナスポイントなのは四条眞妃の声質がどうにもイメージとマッチしない点。当初彼女はモブキャラだと思われたにもかかわらずあれよあれよという間にかぐやの親戚という重要なポジションをゲット、果ては原作最終巻の表紙に映り込むという栄誉に預かるまで昇り詰めたわけですが、アニメ一期が2019年1月頃に始まっているところをみるともう既にこの頃には原作はある程度進行していたわけで、だとすると作者からすれば納得の声質ということになるのでしょうか。まあ、親戚ということなのでかぐやの高い声色と似ているといえば似ているとも言えるのですが。(ただもう少し調べてみるとanimate timesでの一期製作決定の報告が2018年6月1日で、ということは内々ではそれより早く決定しているでしょうからそこまで想定してなかったという可能性もなきにしもあらず、か?)
さて内容については特に語ることも無いでしょう。細かくやればどこがどんなオマージュでみたいなことを掘り起こすことも出来るでしょうが、それはまた別のレビュワーに期待しますw
そういや作者漫画家引退ってマジ?特徴的な顎の角度の描写、なんか個性的で嫌いじゃなかったんだけどなあ。そもそもこの作品って当初展開を考えないまま作り始めたって書いてましたよね。それでこのクオリティの世界観を形成できたのは素直に驚嘆です。