神谷 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ご注文はうさぎですかの解説
ご注文はうさぎですか?
普段の生活であったものを美少女化したもの。
具体的にいえばこれやった、あれやったなどの思い出エピソードをすべて美少女化したものである。
これの面白いところというのは型で当てはめるところであり、例えばヤンチャ人物であればそれを当てはめるエピソードを当てはめるというところで、日常的に親しい人を連想させることである。
作中の中に出てくるのはリゼという女の子でその人物は軍オタであり、軍オタってある種こういう人物だろうなというのを当てはめて作ってるということがある。
これを考えて親しい人物を全て女体化させてみて、女の子化してみて作ってみると、共感性の高いキャラクターが出来上がる。
物語に感動というものはあまりないが、一番はこういう出来事あったら楽しいよねという共感力であり、このやり方はyoutubeによく似ているだろう。
ここから私の主観になるが、ここから自分の言いたいことを書く。
youtubeとご注文うさぎですか?の類似性というものを語っていく。
まずyoutubeという媒体はスマホで見れる媒体であるが、youtubeに必要なことは共感力である。例えばこの商人を買ってこんなふうに演出されたとかこんなことがあったというのがKUNなどのyoutuberが語っている共感性であるが、ご注文はうさぎですかは物語生のテーマよりもその共感性にあてたようなエピソードの作り方がされているのだ。
今日はプールに行ったとか、学校に見学に行ったとか古い例だとサザエさんに代表されてるようなエピソードの作り方をテーマを抜いたような形で書いている。これがご注文はうさぎですかの作り方なのだ。
その次に語るのはドラマツルギーの排除という点である。
ドラマツルギーとは何か、というと、ドラマツルギーとは人間の相互作用のことであり、こんなことがあったらこんなドラマがあるというようなことを分析したものである。
これを徹底的に排除している。例えれば文学から毒を抜いてただ単純に嗜好性のみを有効化したような作品と言えるような作りになっている。
具体的に言えば、なろう系もこの型にハマるのだが、例えばキャラクターが死ぬとストレスが溜まる。なのでキャラクターを殺すことはなかなか最近の脚本ではしずらい。
それが顕著に現れたのがリゼロであり、キャラクターを殺さずして、何回もやり直させることで何度も繰り返しキャラクターを使うことで人気を保っていた。
それと同じような原理で、キャラクターの人気を損なわないように、キャラクターだけを見せるにはどうすればいいのかという点で、ある種文学者からしたら癪に障るだろうが物語性を後退した作り方をして文学にあるテーマ性を抜いたといえよう作品なのだ。
つまりこの作品の作りは、キャラクターが死ぬことを怖がっている現代人向けに作られた作品と言っていいだろう。
簡単にいうと、景気が悪い時は、ハッピーエンドが好まれて、景気がいい時はバッドエンドが好まれるという風潮がある。
今回のなろう文化もこのきららもなぜ人気かと言えば日本が衰退してるからだと言えるだろう。そのため、この作品は日本が衰退しているからこそ、現実から目を逸らすためにある種ストレスフリーを優先させたような作りになっているのだ。
ということでご注文はうさぎですか?の解説を終わりたいと思います。レビューが良かったら参考になったという評価ください。励みになります。