nyamu さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見続けると味わい深い
中国っぽい後宮が舞台の、夜伽をしない妃(烏妃)と皇帝のお話。おそらく思春期少女向けのお話なのでお爺たちの血みどろ政治劇はなく、後宮ゆえに繰り広げられる愛憎劇が主体。主人公が巫術の力を使って問題を解決していく展開が序盤では繰り返される。
人と関わらないように生きてきた主人公(烏妃)の周りに侍女や王子様(皇帝)、宦官など登場人物が集まりいつしか賑やかな感じに。当然の事ながら女性は皆美人だし男性は皆イケメンだ。
皇帝は「友になりたい」などと言って近づき、主人公もそのまま受け止めている(ように見える)が、視聴者側は「もう付き合っちゃえよお前ら」と思いつつ焦れったく見守るというところも含めて王道展開。
背景や美術はいわゆる後宮のイメージ通りと言った感じだが過去話の時にはちょっと違うアニメチックなところに工夫を感じた。表紙か挿絵がそのまま動いているかのようなキャラデザインで絵が崩れることはなく、声などに違和感が無ければ幸せなアニメ化の部類に入ると思う。
特に1話のクオリティは高くめちゃくちゃ綺麗。
劇伴含めた音楽もいい感じでOP、ED共に好きでしたが特にEDは映像も含めて原作の世界観をよく表しているのではないかと思う。(原作未読の勝手な想像です)
難点は出てくる物、場所の名称や役職名、人物名が漢字の音読み主体のため聞いていてよく分からないこと。出てくる度に2、3秒ほど漢字表記を出してくれれは物語の理解の手助けになるのだが。
後半で烏妃の謎に関わる人物が出てきて、話はこれからというところで終わるため続きが今後作られれば見たいかも。