Bハウス さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
正統派乙女系宮廷劇
「虫かぶり姫」はなろうだが
こちらは集英社オレンジ文庫で4年間刊行された小説
中国の宮廷劇をベースにした
烏姫と呼ばれる寿雪の成り立ちと
怪異絡みの謎解きが展開されていく
今回脚本家は実写メインで活躍されていて
名作「1リットルの涙」を書いていた方なんだとか
中国で製作されている実写の宮廷劇の雰囲気を
アニメにうまく落とし込んでいる
ただこの世界観は単調に見えやすいので
好き嫌いによって評価が変わるかな
寿雪は先代の烏姫に幼い時に引き取られ
自らの後を託された際に使命を伝えられる
それが誰とも人と交わらず
住まいである夜明宮で過ごすこと
高俊は寿雪を解放できないかとするも
彼女の中に住う烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)が現れ
強く抵抗する
そこで高俊はせめて友にならないかと話し
夜伽をしない二人はパートナーとして絆を強めていく
これがきっかけで寿雪の周りに
宦官や侍女が集まるようになってくる中で
兄である封宵月が人間を取り込む
烏漣娘娘を殺すため寿雪の命も狙う
長台詞で烏姫と皇帝の関係について話すし
謎解き話も間に入る分本題がぼやけやすい
身体的影響が出ているという台詞が出ていたので
謎解きで力を使うたびに苦しむシーンが入っていたら
本筋に上手く繋げていたのになと
こちらも初主演となる寿雪役水野遡さん
公妃という立場があるのでトーンを低くしていた
怪異ものの謎解きなんで
見ている側は勝手に虚構推理の鬼頭明里さんと
ダブらせるのは捻くれおじさんの悪い癖w
ちなみに皇帝役は龍園やっていた人なんだね
ずっと小野Dだと思っていたから
杉田との絡みは「キョンと小泉の再会だ」と
勝手に感動しちまったじゃないの
OPの女王蜂はこの世界観をダイレクトに表現していたし
作画もクオリティー高いと思うけど
癖が強いのでこの作品見る前に
中国か韓国の実写宮廷劇を見てからの方が
世界観を受け入れやすいかと思います