CiRk さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いじめと戦う7(6)人の少年少女たちの話
リピートして感想書き直します。
{netabare}
本屋大賞作品で気になったので視聴。
期待以上に良かったです。
イジメが題材のミステリxジュブナイルもの。
(一人を除いて)いじめを受けた中学生たち7人が集められ、白の中での鍵探し。その中で互いに交流し合いながら自分を見つめ直し、いじめを乗り越えて不登校を克服する話。
乗り越えると言っても、要因が自分と言うよりは他人にあるからそう簡単にはいかない。
だから、母や先生、喜多島との相談などを通じて状況の改善を図ったり、他のキャラの場合は学校の変更によって状況の改善を試みたりする。
精神的な成長だけでなく、こういう部分もちゃんと描けているのはいじめを描いた作品としてはちゃんとしてるなと思った。
中々自分がいじめられていることを他の人に切り出せない感じとかは、リアリティがあるのかな?
ミステリーとしては色んな作品を見てると、オチは簡単に読めてしまうけど、それでも最後の話の繋がり具合、伏線回収は綺麗でした。
主人公に助けられたアキが今度は逆に皆を助ける立ち回りを担ってるのもすごくいいオチだと思った。
最後の年代差を超えて皆が繋がってる感じはすごく好きだった。
かがみの古城は姉の現実逃避の場でもあったのか、もしくは弟を学校に行かせるための場だったのか。
どちらにせよ姉の作った城という舞台があったからこその皆の進歩。
かがみの城や狼は何かの比喩かなとも思ったけど、自分には掴めず。
一個もったいなかったのは、映画の尺の都合上なんだろうけど、掘り下げ不足で最後の展開をやるにはキャラの印象が足りていなかったこと。
1クールのアニメでやった方が良かっただろうね。
たぶん、映画よりも原作見た方がいいんだろうなとは思った。
ただ、映画も十分に名作。
{/netabare}