
退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
連続テレビ小説かな?
音楽という夢を追いかけて東京に出た青年=和が、父親の入院をきっかけに実家の和菓子屋を継ぐという、もう一つの夢を叶えるために帰”京”します。
ところが父親は元気いっぱいのうえ、跡取りはもう決まっていると小学生の女の子=一果を紹介されます。
一果は両親に捨てられたぽくって、この和菓子屋で世話になっているのですが、しっかり者で和の両親も息子より一果の方がお気に入りみたいです。
母親に「一果の父親がわりになってやれ」と言われて奮闘する和と、初めは嫌悪感さえ抱いていた一果が和の優しさに触れ、徐々に心を開いていくというヒューマンストーリーになっているかと思います。
作画は優しいタッチで物語に暖かみを加えてくれています。
和菓子の絵は綺麗で普段は駄菓子しか食べない私でも「和菓子食ってみよかな」と思いました。
とくに夏菓子の清涼さは、この季節なのに是非いただきたくなりました。
京風景も、よくありがちな名所案内的な絵面でなく素の京都が見られて良かったです。
リアルな背景が好きな私でも「こういう絵もいいな」と思いました。
キャラクターは総じて”いい人”ばかりです。
人それぞれ思いを秘めてて、初めは目にあまる行動をとったりするのですが、思いが分かった時には「そうやったんか」と胸のモヤモヤが解消され、その結果に前進を感じとられるのがいいですね。
和に恋する女子高生=美弦と和の元カノ=佳乃子の静かな恋バトルのシーンが好きでした。
美弦は可愛くて佳乃子は美人なんですが、二人とも思いやりがあって好きなキャラでした。
けど、一果の父親=巴だけはよく分かりませんでした・・・
そんなキャラたちを演じる声優さんも秀逸でした。
シリアスシーンとギャグシーンの切り替えが上手で、キャラの個性をうまく引き出していたと思います。
京都弁はちょっと大仰に感じましたが。
和の役は島崎信長さん、巴の役は松岡禎丞さん。
プライベートでも友だちどおしの二人の関係が、この物語の二人にも関係してくるのかな?と勘繰ってしまいました。
OPの曲は一果の母親=真理役の坂本真綾さんが歌う”菫”です。
静かに語るような曲でこの作品にぴったりです。
この作品自体、某国営放送の朝の連ドラみたいに思っているのですが、曲もまさに朝の連ドラっぽい感じがします。
フルヴァージョンをフルアニメーションで聴いてみたいです。
最近になって、アニメを観ることにも慣れて、いろんなジャンルの作品を観られるようになってきたのですが、こういった”大人の日常系”って感じなのをもっと観ていきたいと思います。