70366 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
個人的には秋アニメ覇権です
最初は萌えより暴力だった美千代さんが嵐子の登場で萌え重視になって、それが凪(渦子)にとっては美千代さんを嵐子に取られたような、黒い気持ちを抱くきっかけだったのかな。
凪が美千代さんを御徒町に殺させたところから完全におかしくなって、萌えよりも暴力による支配を徹底し、あとちょっとで完璧な秩序(生態系)が完成するってところで嵐子が刑務所から出てくる。これが本格的な冥途戦争の始まりだったっぽいです。
ただ、なごみっていう全登場人物の中で一番やばい子が嵐子と一緒になってしまったことこそが凪にとって一番の誤算だったわけで、嵐子はなごみの中に美千代さんを見つけちゃったんだよね。
凪にとっては、自分の価値観、萌えよりも暴力という価値観を揺るがす存在である嵐子がとにかく気に入らないし、その嵐子を慕う美千代さん二世みたいななごみも気に入らない。自分の信じた全てをひっくり返しかねない恐れから、凪はとんとことんに対して異常なまでの締め付けを行ったのに、なごみがうっかりお萌え様になってしまって終盤へ。
最終回は、萌えvs暴力の仁義なき戦い。なごみたちの覚悟の決まった萌えパフォーマンスで、一番の子飼いだったライオンがこれまたうっかり拍手して萌えに軍配が上がっちゃった。凪ブチ切れからのライオン銃殺、萌え派の象徴としてのなごみに発砲して暴力派の自分を保とうとしたけど、ウーパーに撃たれる&御徒町に竹槍でトドメを刺されて暴力によるメイド支配は終わった・・・。
ラストの凪による発砲で狙われたのは多分なごみだけだと思う。他のメンバーを撃つ動機がないし、なごみが撃たれた後の悲鳴や声がとんとことんメンバーの声だったから、なごみ以外全滅エンドはちょっと現実的じゃないと思います。
みんな凪の暴力支配にうんざりしてたんだよね。だから忍者カフェで、他のけだものランド幹部が愚痴ってたし、ねるらちゃんが「なごみがアキバのメイド世界を変える」って確信してたし、だからこそライオンが最後うっかり萌え派に心を動かされて拍手しちゃったんだよね。
結局、凪が全ての元凶だったわけだけど、多大な犠牲を払いながらもなごみが平和なアキバに変えたのは胸熱でした。そもそもなごみの名字が「和平」だし。
ちなみに、一番のパワーワードは「ゆめちは整形」
これって、女からしか出てこない発想というか、なんかとても新鮮でした。