Bハウス さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
何かを作るワクワクみんなで作るドキドキ
忍の一時のレビューで「オリジナルができない言葉が痛切」と書いたが
本作はエイベックス主導で作ったオリジナル
ストーリーラインは「けいおん!」をなぞっている部分が強いけれど
しっかりブラッシュアップしているなと思う
舞台は新潟県三条市
幼馴染でお隣さんのせるふとプリン(みく)
高校受験で同じ高校を受けた結果
せるふが落ちた為別々の学校に進学する事に
プリンは最先端の技術が学べる湯湯女子専門学校
せるふは隣にある普通高校潟潟女子高に通う
ある時せるふが自転車通学で標識と正面衝突し
前輪が大破した所で同じ高校の先輩に
修理をしてもらう
お礼を言う為調べた所、名前は矢差暮礼(くれい)さん
学校の離れの小屋で一人籠っていることが多い事がわかる
恐る恐る尋ねた所小屋の中は工具だらけ
そこは「DIY部」の部室になっていて
せるふも釘打ちをさせてもらう事に
いきなり失敗してしまうが楽しいと感じたせるふは
自分の名前と同じと言う縁もあって入部する
しかし部員が足りずこのまま1学期までに
規定の人数を達しないと部費が出ない
せるふは部員集めをするべく
前の席で仲良くなったたくみんに相談する
せるふとくれいを手伝ううちにたくみんも入部
外国からの留学生で酢昆布大好きなジョブ子w
プリンの同級生でDIY部顧問の治子と知り合いのしーも
外部部員という形で参加する事になる
ラブライブパターンのメンバー集めになるが
それぞれのキャラクターが印象に残る性格
眼鏡っ子で地味子に見られがちなたくみんも
作業しているときの手際の良さがあって
のちに入るプリンとのやりとりは現場監督の域w
DIY部が楽しく部活をする一方で
この話のキモはせるふとプリンの関係性にフォーカスしていて
初めは学校が離れたショックと素直になれない性格で
せるふと距離を置いていたプリン
部活で楽しそうにしているのを見て一歩ずつ
せるふに歩み寄っていくものの
再三の誘いを断ってしまうのは恋愛作品みたいw
ジョブ子が帰国する前にみんなでツリーハウスを作る事になり
最後の最後でプリンが参加するのは
えりちが入ってぼららら歌うμ'sと同じ爽快感を感じた
この作品が初主演になる稲垣好さん
第一声からせるふの声が平沢唯だと思う事で
あの自由人さを魅力へ転嫁されていた
嫌う人もいるだろうが東山奈央さんも
中川かのんの芝居は堀江由衣さんのマネだったから
今後伸びてくる一人かもしれない
パインジャムの作画ってスタジオSALUと同系統なのに
なぜか好みに感じるのは私がいい加減なのか
キャラデザ以外の造形がわりとしっかりしているからなのかw
DIYは一人で作ることが多いとは思う
みんなで何かを作るというのは青春作品の大定番だし
最終回でせるふとプリンでベンチを作るのも
二人が幼い頃のような関係に戻った一つの形だったかな
せるふが言った「どぅいっとゆあせーるふ」を
毎週掛け声にしているのもこの作品の経過を見せていて
DIY部全員で揃えた時は一つの到達点に達した感がある
しかし作業するたびに言うんで若干ウザいんだけどねw