くらま さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:今観てる
良い作品を観ると徳が積まれる感がありますよね
唐突な自分語りで恐縮であるが、当方、物語の設定関連には少々うるさい。
まではいかずとも、気にするギルド所属である。
舞台は剣と魔法と魔物蔓延る、いわゆる架空世界。
文明は歪に発達し、謎の通信技術なども存在している。
(ガラケー的アイテムを用いた連絡手段やテレビ放送、録画用にVHS的なのもある)
歴史や国家の位置付け、背景など描写不明な設定も存在するが、話しの展開としては気にならない程度。
というかギャグの一端を担う要素としては不問。
おいおい、
設定にうるさいんじゃなかったのかい?
諸君、落ち着きたまへ。
まだ慌てる時間ではありませぬ。
本題。
本作は世界が生きている。
何を言ってるかというと、例えば数話前の他愛の話しが数話後における伏線であったり、
また、一見他愛の無い、と思われたやり取りが、後々のイベント発生条件に繋がっている、といった状態。
平たく言うとみんな大好きなアレでよく見られる、話しの都合による唐突な『アレ』が無い。
細かい話はネタバレになるので伏せるが、
{netabare}①話し中盤で強敵の蜘蛛が発生し、討伐するイベント開始
→②実は主人公達が前迄の話しで近くの弱い魔物を必要以上に討伐(不可抗力)
→③強敵の蜘蛛の餌(弱い魔物)が無くなる
→④蜘蛛は普段の生活圏から範囲を広げて餌を求め①が発生
→⑤本来なら蜘蛛の発生を前もって検知出来たが主人公はお荷物(育成メンバー)の面倒を優先していた為、普段の見廻り範囲が不十分で①に気付かず...
などなど
ほかにもこの蜘蛛の生態。
設定が凝られており、戦闘手法や討伐に向けたキャラ特性の活かし方やら、と、
とにかく設定好きは歓喜。
当方、ここ最近は究極の生物が如く考えるのをやめていた口だが、随所の細かいネタなど油断ならぬ状況で視聴する羽目に陥ってしまった。/netabare}
見習って欲しい作品は数多くある。
シナリオ以外でも魔物の生態や魔法の設定、劇中では数値は出てこないステータスの扱い(いわゆる最大MPが少ないキャラがMP回復を過剰摂取すると魔力酔い、等)も凝っている、
だけではなくこの設定が各話のテーマやキャラの掘り下げなどあらゆる要素に活かされている。
本作はヒロイン達も非常にかわいい。
特に中盤登場のエルフの子は反則級のかわゆさ。
…おいおい原作者様、まさかの『こっち』側の属性持ちかよ。
しかしそれを引き出しているのは物語の構成である事は間違いない。
そして主人公の性格も非常に好感的が持てる。
魔物討伐やメンバー育成方式など、いわゆる皆様方も大好物であろう例の勝手な『アレ』ではなく、練り込まれている。
改めて伝えたい。
本作はガワではなく、中身で評価される作品ではないだろうか。
応援したい作品である。
消費しか能が無い当方の応援と言えば円盤。
さて、どうやら円盤は『完全版』がある模様。
…てか、完全版バージョンしかなさそう
ほ、ほう。ゴクリ
かー!、普通版でも良かったんだけどなー
かー!、完全版しかないなら仕方ないなー、かー!
恐らく。
恐らくだが、設定好きな当方にどストライクな資料集とかの『オマケ』要素が盛り沢山なのだろう。
アニメ界隈は勉強不足なのだが、ゲーム界隈の完全版はそういうモノが多い。
アニメも絶対そう。きっとそう。そうに違いない。
他意はないのだがこういった作品はサブカル好きとしては応援せざるを得ないのである。
繰り返し言うが他意は無い。
中身がしっかりしている本作。
しかと完全版で作品としての質(中身)をじっくり拝見させて頂こうではないか。
あ、あとOPが昭和みあって好き。
視聴時メモ(ここはコピペ不要、編集時注意)
一話目
何コレ、アバン。
こんなの円盤買うしか無いじゃん。
九話目
何コレ、エルフ。
俺得のギルドじゃん、悩まず秒で円盤予約して良かったじゃん。