プラ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
心温まるアニメ
CLAMPの漫画が原作でNHKでアニメ化。無類のCCさくら好きだったので見た。
ほんわかした雰囲気を持つこばとちゃんの周りを流れるのんびりした空気が暖かくて、毎回毎回心癒された。
とある願いを叶えるために異世界から人間界に降り立った少女・こばと。願いを叶えるためには、人々の心を癒すことで得られる金平糖を集め瓶をいっぱいにする必要がある。ただ、金平糖集めには期限があり、間に合わなかった場合は願いを叶えられないまま消失してしまう…はたして、こばとはどうしても叶えたい願いを叶えることはできるのだろうか?
こばとは金平糖集めと並行して、転がり込んだとある保育園で働くことになる。園長の清花先生はそこで働くことを快諾してくれたが、そこは"大人の事情"があるワケアリ保育園で、とある人物から立ち退きを迫られていた。そんな大人の事情を知らない(というより、理解できない)こばとは、保育園で働く藤本といっしょに保育園の問題を解決しようと一生懸命になる。ただ、それが原因でこばとの金平糖集めは滞ってしまう。むしろ、藤本や清花先生の境遇を知ったこばとは2人のことを心配してますます保育園の手伝いを熱心にするようになった。そうやっていくつもの季節を過ごすうちにこばとの願いは変わっていった…
ついに"期限"がやってきたが、金平糖は集まるはずもなく、異世界からの迎えが来る。こばとはこのまま消えてしまうかのように思われたが、最後の最後で藤本の心を癒すことができ、瓶はいっぱいになった。ただ、願いを叶えたこばとは結局人間界からは消えてしまう。
その後、こばとに関わった人間たちはこばとのことを忘れ、みなそれぞれ幸せそうに暮らしていた。
あれから何年も経った後、藤本は昔からの夢だった弁護士になり、仕事でとある別荘を訪れる。そこに置いてあったピアノであの曲を弾くと、とある少女の記憶が蘇り…ついに藤本はこばとのことを思い出す。そして、こばとの生まれ変わりと再会するシーンで幕を閉じる。
アニメのストーリーは原作に準拠していたが、若干変わっていた。あと、こばとのいた異世界の説明はアニメではあまりなされていなかった気がするので、原作で補完。最後のシーン、泣かずにはいられなかった。色々込み上げて涙が止まらなかった。
ストーリーは感動したし、自分が花澤香菜ファン、そして色々なアニメを見始めるきっかけになった作品でもあるので思い入れが深い。
またこういった作品が創られることを願う。