プラ さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不朽の名作
舞台は、かつてマンホームにあったヴェネチアを模してアクアに創られた街「ネオ・ヴェネチア」。この街で一人前の”ウンディーネ”になるためにマンホームからやってきた水無灯里。彼女はこの地で修行を積みながら、さまざまな人々との出逢いを通じて成長していく心温まるストーリー。
灯里は”小さな幸せ”を見つけるのが得意で、見つけるたびに”恥かしいセリフ”をつぶやく。その小さな幸せは、当たり前のように感じていてふだんは気づかなかったりするが、彼女はそれをいとも簡単に見つけてしまう。彼女の周りには常に人が集まっており、その全員がちょっとずつ幸せを運んできてくれているせいなのかもしれない。灯里が見つ出す幸せは、どれも僕らの心を癒してくれる。時には涙も流れるが、その涙は心の穢れを雪ぐもの。
そんな素晴らしい物語。
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どの話も素晴らしいのだが、いちばん心打たれたのは第11話(だったかな?)。
いつも何気なく当たり前のように楽しくおしゃべりしながら一緒に練習している灯里・藍華・アリスの3人。でも、それぞれ一人前のウンディーネとして認められるようになったら、もう一緒にいられなくなる。そのことに気付いた灯里は急に心寂しくなり、藍華とアリスの名前を泣きながら叫ぶシーン。
一緒にいる楽しいひと時、いまはそれが永遠に続くように感じられるかもしれないが、かけがえのない一瞬である。いつか終わりが来る幸せの時間、その一瞬一瞬を大切にしなければいけない。でも、その幸せの終わりは哀しいことではない。それは”旅立ち”を意味するからである。みなそれぞれが旅立つ時、みんなで過ごした一瞬一瞬が楽しい思い出と残るように、そして笑顔で旅立っていけるように、毎日を生きていこう…そんなメッセージがこめられている気がした。