鬼戦車 t89 さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ロリコン少佐と戦争をどう評価するかで好き嫌いが別れる
テレビシリーズも面白かったし、映画館で観た時にも泣けましたが、なんかムズムズするものが残りました。テレビ放映したので再度観たところ、ムズムズの正体がわかりました。
戦争で傷ついたヴァイオレットの再生と癒やしがテーマなので、戦争描写は避けられないのですが、最後までなぜヴァイオレットが兵士として優秀なのかが不明です。少女兵士が活躍する世界でも無さそうです。
少女を戦争に連れ回す少佐といえば、シャア少佐が有名ですが、連れ回されているララァはニュータイプだし、シャアもエースパイロットなので、一緒に戦場にいても違和感がないのですが、この世界の少佐は、部下がヴァイオレットしかおらず、鉄砲持って前線に出てきているので参謀本部付とかでも無さそうです。一体、ヴァイオレットを連れて何と戦っているのでしょうか?
戦争は単に物語の設定でしかないのでしょうが、リアルティが無さ過ぎます。ヴァイオレットが強化人間だとか、魔法少女だとか、妖精兵だとか余分な設定があると、少佐との恋の邪魔になるので排除しているのでしょうが、どう贔屓目に見ても少佐が趣味で少女を戦争に連れて来ているロリコンにしか見えません。少佐も一騎当千の猛者だとかじゃないと、おかしいでしょう。
キモいロリコン少佐と戦争描写を何とかしておけば、国民的アニメになれたかもしれません。一部思考停止を迫ってくる部分があるのが残念でなりません。