「メイドインアビス 烈日の黄金郷(TVアニメ動画)」

総合得点
81.3
感想・評価
432
棚に入れた
1629
ランキング
415
★★★★★ 4.1 (432)
物語
4.0
作画
4.2
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 1期、劇場版「深き魂の黎明」に続き、相変わらずえげつなく容赦ない世界観と展開。
 重い展開がずっと続き、気楽に観られるような作品ではないため、個人的には気合を
入れないと試聴できない作品。
 それでも不快感や嫌悪感が生じないのは、見せ物的な刺激だけを求めたものではなく、
ストーリーやテーマに根ざしたものだからかな。
 作品世界が非現実的なものゆえに、作品内での肉体的精神的苦痛や生理的嫌悪感の生々しさは
視聴する側に作品のリアリティを感じさせる重要なファクターになっている感も。

 ストーリーは深界六層の慣れ果て村「イルぶる」を舞台にしたものだが、リコたちが村を
訪れた現在と、「イルぶる」成立の元となるガンジャ隊の軌跡を描いた過去とが描かれ、
「イルぶる」の因果因縁の精算といったような内容。
 本作の鬱展開メイン担当のワズキャンは、目的のためなら冷酷になれるという点などは
ボンドルドと同じだが、純粋な探究心が行動の源になっているボンドルドに対して、隊員の命を
救うためだったり、皆の故郷と呼べる場所を作るためだったりと、根本的な部分は異なる印象。
 まあいずれもいかれてはいるのだが。

 いかれていると言えば、ワズキャンも看破したように、リコもアビスに魅入られていると
いう点では、「ワズキャンやボンドルド同じ側の人間なんだろうな」と改めて思ってしまった。
 このリコだが、深界六層に来たということで上昇負荷でいよいよ戻れない状態に。
 多くの冒険探検モノが、冒険探検で得たものを持ち帰る前提で話が進んでいるため、本作に
対してもなんとなく「上昇負荷の問題をどうやってクリアするのだろう?」と考えていたが、
自身の好奇心探究心を満たすための冒険探検なら、帰還は必須条件ではないわけで、リコも
あまりその辺は考えてないのかな。

 「イルぶる」の住人の焦点を当てた内容のため、いつもの主軸であるリコ、レグ、ナナチは
今までに較べるとやや影が薄くなった印象がある。
 それでもプルシュカの笛による白レグへの覚醒や、複製されたミーティがナナチの前に
現れたりと、見どころもあり。

 演技的にはイルミューイ/ファプタの久野 美咲がとにかく素晴らしかった。
 久野 美咲に関してはテレビ放映時期だと、他にも「サマータイムレンダ」のハイネ、
「リコリス・リコイル」のクルミを始め、このクールは彼女の好演が目立っていた印象。
 本作では他にはヴエロエルコ役の寺崎 裕香も印象に残る。

2022/12/04
2023/03/25 誤字修正

投稿 : 2023/03/25
閲覧 : 228
サンキュー:

2

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