鬼戦車 t89 さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
既視感ありありで、原作も古すぎる。作画の悪さも足を引っ張っている。
最終話観ました。夢オチでなくて良かったですが、2クールに渡り、アニマとアニムスの始めた茶番(姉弟ゲンカ)につきあわされている感じがしたのは否定出来ません。
また、バトル物なのに演出の悪さと省エネ作画のせいで戦いに緊張感が無く、何かやっているな〜という感じでした。
迫力の無いバトルのせいで、グループで遊んでいる若者達が、学校の文化祭や体育祭、もしくは地域のお祭りといったちょっとしたイベントで少し苦労して、更に仲が良くなっていくのを見せられているようでした。
最悪なのは騎士団に死人が出ていることです。バトルの雰囲気は体育祭程度なのに、死人が出ていることにより、何かオチも納得いきませんでした。
これが、殺人学園デスゲーム部(仮想です)的な、イカれた世界観のギャグ寄りの話なら体育祭で死人が出てもまだ許せますが、割とシリアスな話で、オチが騎士団みんな仲良くいい感じになったよ!では、死んだメンバーが浮かばれないです。
更に、最悪なのがラストで生き残った騎士団のメンバー同士が付き合ったり結婚したりしているのですが、パートナーを失った女性キャラにはそのエピソードが用意されていないことです。
大してキャラも良く描けていないくせに、女性キャラだけに操立たねばいかがせんの世界を強制するのはいただけない。寡婦は幸せになったらいかんのか?
原作が古いので、女性キャラの扱いについて色々言うのは、平家物語が非人道的だと文句を言うような物なのかもしれません。
何だかんだ言って、仲間内でオチをつけて終了のセカイ系的な系譜の作品で、2020年代にアニメ化するようなものでは無かった気がします。
…最終話前までの感想…
原作が、完結してから10年という歳月は長すぎるなーと言うのが第一印象です。物語は日々進歩して、変化しています。
この作品の何が一番の問題かというと、敵味方陣営にアニマと、アニムスという、作品の設定を全部知っていて裏から物語を動かしているキャラがいることです。
コイツらどこかで見たことあるな〜とおもったら、物語の構造がエヴァンゲリオンなんですね。エヴァも、シンジパパやゼーレの皆さんなど、世界の設定を知り尽くしたキャラ達が裏から物語を動かしており、多数の伏線を視聴者にチラつかせて考察させることで物語を盛り上げていました。
ただ、エヴァで明らかになったように、こうした物語の展開方法は、破綻するんですね。結局、シンジパパ達は何度シリーズをリメイクしてもシンジ君に話をぶん投げてフェードアウトするので、核心の人類補完計画が成功したのかどうか最後まで不明で、伏線も回収出来ず、大風呂敷を畳めません。
原作の連載が始まった2005年でしたらまだ許容出来たこの物語の構造は、流石に現代では使い古された上に破綻が約束された陳腐なものに成り下がっております。
作画の悪さ云々より、既視感ありありで大風呂敷を広げたけど畳めない感じが作品の評価を落としています。一応最後まで観ますが、夢オチだけは勘弁して欲しいものです。
22話終了!アニマとアニムスだけで決着つけろよと突っ込みたくなるのを我慢しつつ視聴しています。ヒロインも、アニマからの借り物の力でイキっていますが、アニマが止めてやれよと思わずにはいられません。作画は相変わらず省エネです。ラストどうなるのかワクワクします。
23話終了!茶番会です。アニマも解説してないで何とかしろよ!と思います。ラスト1話、上手く決着できるのか?