天地人Ⅱ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
続私的アニメ感想簿31
早川健
「おおっと、その塙凹内名刀之巻という作品、なかなかの腕前。だが日本じゃあ三番目だ!」
天地人
「三番目?では日本一は」
早川健
「ヒュウ、チッチッチッ、俺さ(違)」
いや、日本初のアニメーション映画は早川健じゃなくて「芋川椋三玄関番の巻」という作品だそうですが(汗)、映像が現存する最古のアニメはこの作品との事です。
実際には、それよりも古い作品として、1912年以前に制作された「活動写真」という3秒間程度の6フィルムの映像があるそうですが、作品としてちゃんと起承転結している映像作品としては、現段階ではこの作品は最古です。
題名は「塙凹内名刀之巻(はなわへこないめいとうのまき)」と読むそうですが、そんなのふりがな付けてくれないと読めんじゃないですか
(おいおい)
別名、なまくら刀とも呼ばれてるそうですが、内容は古物商で刀を買った侍が、切れ味を試そうとあんまに切りかかるものの返り討ちにあい、それならばと今度は飛脚を襲うのだが、殴られたうえに刀が折れ曲がってしまうというストーリーです。
2分程度の作品で、音声はもちろんありませんし、今観ると映像もお世辞にも上手いとは言えませんが、約100年前に作られた事を考えるとスゴイですね。
愛嬌のあるキャラ、細かい動き、前半と後半で違う描写、蹴られた瞬間に飛び出る星描写など今に通じるものが100年前の作品に使われてる事には、観てて感心しました。