「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(アニメ映画)」

総合得点
91.3
感想・評価
575
棚に入れた
2738
ランキング
36
★★★★★ 4.4 (575)
物語
4.3
作画
4.6
声優
4.4
音楽
4.3
キャラ
4.3

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ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

あるひとつのものがたり

視聴にスタミナを要するヴァイオレット・エヴァーガーデン。
故に体調を万全に整えて視聴開始です。

【作品概要】
 テレビ版の続き、最終章です。
 感情が欠落したような兵士ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
 TV版では戦争で、両手と彼女を大事にしてくれた上官を失います。
 字が書けない人が多かった時代、
 タイプライターで手紙を代筆する職業「ドール」に就いた彼女は
 様々な人の想いに触れることで、感情を理解し、
 「愛してる」という言葉を理解していきます。

【作品に対する感想】
 最後は嫁と共にボロボロ涙を流しながら視聴してました。
 真摯な想いの良い作品でした。

 そしてこれもまた時の流れを感じざるを得ない作品です。
 ゆるキャン△映画のレビューを書いた後にこんな作品に
 出会えるなんて、運命を感じずにはいられません。

 これまでの作品群が好きな方には
 ぜひ最後までご視聴ください…と思いました。 


1)物語
 ➀対比
  対比を強く感じました。
 
 {netabare}
  TV版と数十年後。
  無くなってしまった郵便社。
  亡くなってしまった代筆依頼者。
  伝達手段は手紙から電話へ。
  そのころヴァイオレットは存命なんでしょうか?
  誰にでも必ず訪れる「死」。
  そこははっきりと描かれません。

  戦争の傷跡から立ち上がったホッジンズと
  戦争の傷跡から立ち去ったギルベルト。

  折れずに貫いたヴァイオレットと
  折れてしまったギルベルト。
 {/netabare} 
 ➁あるひとつのものがたり
  伝説となったドールのすべての想い。
  それですら世の中からすれば、
  どこにでもある一つの物語に過ぎない…。
  そんな印象を受けました。
  

2)作画
 セリフで語らず、表情で語る。
 ヴァイオレット・エヴァーガーデンが通したスジだと思います。
 
 そして美術や作画の美しさはTV版を凌駕します。

3)声優
 2)と対称になりますが、
 絵で語る分、セリフは少なめの印象です。
 慟哭やすすり泣きで語る…そんな演技が印象的です。

5)キャラ
 ➀ヴァイオレット・エヴァーガーデン
  育ちからTV版の初期の頃「妄信的」という印象だった
  彼女が、自分で選んで行動している印象です。

 ➁ギルベルト・ブーゲンビリア
  彼の罪悪感は想像することしかできなんですけど、
  「折れないでほしかった」…。
  
6)一言
 ヴァイオレットの想いが伝わってよかったね…。
 なんですけど、正直思ったこと。
{netabare}
 最初ヴァイオレットが訪れたとき、ギルベルトは
 「会わない」ということを自分の意志で選択したわけですよ。
 あれだけの想いを伝えたヴァイオレットに
 「会わない」と。
 ヴァイオレットを傷つける、
 ヴァイオレットの想いを否定するということを
 分かった上で「会わない」を選んだはずなんですよ。
 にも拘らず、それを覆したギルベルトには
 「覆すなよ!」
 とは思いました。
 そんな簡単に翻すほど軽い気持ちで
 ヴァイオレットを傷つけてでも「会わない」と言ったの?
 とは思いました。
{/netabare} 
 

投稿 : 2022/12/10
閲覧 : 145
サンキュー:

20

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