タック二階堂 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
“しんさい誠”3部作の集大成。いろいろとチャレンジング。
詳細は公式サイトでも見てください。あるいは、今すぐ劇場へ。
「君の名は。」では、巨大隕石の落下で街中が消失。
「天気の子」では、東京が水没。
と、震災を彷彿とさせたり、自然災害を描いてきた新海誠監督。巷では“しんさい誠”などと呼ばれたり呼ばれなかったり。
そんな新海監督の最新作「すずめの戸締まり」は、どストレートに東日本大震災を下敷きにした作品となっています。
直接的に「東日本大震災」という文言は出てきませんが、「3・11」といった表現や東北地方の沿岸部らしき描写など、誰もが震災を連想する内容。
そのため、公式にも「地震描写および、緊急地震速報を受信した際の警報音が流れるシーンがございます。警報音は実際のものとは異なりますが、ご鑑賞にあたりましては、予めご了承いただきます様、お願い申し上げます」と注意喚起をしています。
もちろん、こうした震災をモチーフにした作品を発表すると、不謹慎とか被災者の気持ちを考えろといった批判が出てきますが、そんな声を捻じ伏せるだけの作品のパワーがあります。そして、そういった的外れな批判を甘んじて受ける覚悟が新海監督にあるのでしょう。
ネタバレはしません。
作品プロモーションの謳い文句にもあるとおり、「新海誠監督の集大成にして最高傑作」は伊達じゃないです。
いろいろとチャレンジングな作品。ぜひ、劇場で御覧ください。