「機動戦士ガンダム 水星の魔女(TVアニメ動画)」

総合得点
75.3
感想・評価
408
棚に入れた
1319
ランキング
819
★★★★☆ 3.7 (408)
物語
3.5
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.6

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

北山アキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:今観てる

魔女のスペル

7話まで観て
とても好き。
オルフェンズも大好き。
むしろ昔のガンダムはすでに同時代性を失っているから楽しめない。
先日のCOP27で、環境問題が南北問題に転換する流れが見えた。
東西冷戦という猿芝居(イデオロギー)の下での南北問題は従属論(イデオロギー)として描いてしまえば良かった。
{netabare}東西冷戦終結後の米国「歴史の終り」時代は対立軸を失った民主主義はイデオロギーとはなり得ず、「環境保護」が時代のイデオロギーとなった。
「歴史の終り」の終りと環境問題の皮を被った南北問題の始まりは同期していて、その向かう先は下剋上である。(平等が実現するわけではない。)
そして、その戦場は経済である(もっと言えば通貨である)。
現代のガンダムが戦うのは偽善的大義がぶつかり合う世界ではなく、リアルパワーの金のために戦う世界でなくてはならない。
(マクギリスのバエルが単騎で無双しようが世界は変わらないのだ。){/netabare}

それにしてもこの時代の貨幣価値は分からないけど、今の感覚で言えば2400億円なんて先端半導体の工場を作れないから、大した金額ではない。それでエアリアルと諸々固定資産も取得できたなら安い買い物だ。コンプラリスクがあるにしても。

12話まで観て
スペルが発動して「魔女」っぽくなった。
スペーシアンだ、アーシアンだ、差別だと目くらましを入れつつ、テーマの中心は親子や友人といった身近な人間関係にあるところが同時代的である。
時代性から言えば、カタストロフィーに説得力はないのだから、2期はガンダムらしからぬ?解呪の物語になるのか。
人類が言語に依存する限り解呪されることはないのだけれど、そこは物語としてシニシズムを快感で塗りつぶしていって欲しい。

投稿 : 2023/01/10
閲覧 : 125
サンキュー:

6

機動戦士ガンダム 水星の魔女のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
機動戦士ガンダム 水星の魔女のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

北山アキが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ