nyaro さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
究極の異世界は「なろう」ではなく「きらら」にあった。
コーヒーに砂糖を20杯ほど入れて、ハチミツとメープルシロップとチョコレートソースをかけたような世界観でした。
スペルを間違えたチラシをばらまくとか、おたふくで寝込むのが大事件になるようなあまりに緩すぎる甘ーい世界。萌え系のキラキラおメメの女子しかいない世界観です。しかも真っ白のフワフワのウサギを乗せています。いや、もちろん色んな登場人物はいるんですけど、それはモブでありNPCです。
この作品が提供しているものは「癒しと萌え」なんでしょうけど、あまりに純度が高すぎます。低反発クッションだけで作られた部屋に入れられるようなものでした。そこまで私たちはストレスに耐えられなくなっているのでしょうか?
正直危険な香りがします。今集中してきらら系をレビューしていますが、本作のマインドはどの作品よりも脳みそを完全停止させます。それをアニメ作品として作ってしまったこと、そして歴代のきらら系の中でかなりの人気作だということが恐ろしい気がします。
この作品を見て元気になって、明日も頑張ろうというならいいですけど、この作品世界に籠ってしまうのはあまりに危険です。ストレス耐性がゼロになります。究極の異世界転生はギルドと魔法とスキルの世界ではありませんでした。「ごちうさ」の世界こそが究極の異世界です。
きらら系でまったく見ていないものが幾つかありますが、本作は冒頭のシーンで確か諦めた経緯があり、今回初視聴です。
本作のコミックの発表が2011年3月です。奇しくも日本の何かが変わった時期です。うーん。「ごちうさ…恐ろしいアニメ…」ですね。
で、評価はしません。あまりに究極のアニメ過ぎて、頭が混乱しています。ちょっと私には正常な見方ができませんでした。