Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これは、絶対アイドルを目指すため、君と少女たちが光り輝く物語。
この作品の原作は未読ですが、さゆみんこと鈴代紗弓さんと、おなつこと夏吉ゆうこさんが出演すると知り視聴を決めた作品です。
加えて嬉しい誤算が…
キャラデザがキラキラしていてメッチャ綺麗と思ったら、キャラデザはブリキさんだったという顛末。
ブリキさんと言えば、「電波女と青春男」や「僕は友達が少ない」のキャラデザを手掛けられているのは周知の事実だと思います。
これを知って視聴意欲が俄然増しましになりましたよ^^
「世界中の人達にアイドルを大好きになってほしい!
そのための輝く道標……それが、シャインポストだよ!」
大きな夢を抱くも
小さな成果しかあげられないアイドルユニット
「TiNgS」の玉城杏夏、青天国春、聖舞理王。
彼女らに救いの手として用意されたのは、曰く最強マネージャー、のはずが……
「僕、マネージャーはやらないよ」
現れたのは、まるでやる気のない男、日生直輝だった。
だが、彼には一つ特別な力が備わっていて……?
これは、絶対アイドルを目指すため、
君と少女たちが光り輝く物語。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
流れる汗を拭うこともなく邁進し続け、アイドルであることを全力全開で全うする…
ブリキさんのキャラデザ効果も相まって、一生懸命であることをひしひしと感じられる作品だったと思います。
私が個人的に同じような印象を持った作品が「IDOLY PRIDE」でした。
流れる汗がしたたり落ちるなか、歯を食いしばってトレーニングしているシーンがとても特徴的。
そういえば、この作品に登場する伝説のアイドルである長瀬麻奈を演じていたのは神田沙也加さんでしたね…
本当に感慨深いモノを感じずにはいられません。
物語は「TiNgS」の玉城杏夏、青天国春、聖舞理王の一人ひとりに焦点を当てて丁寧にキャラを深掘りしているので、それぞれのキャラがとても印象に残りました。
3人には、いわば「リミッター」のようなモノによって本来の実力が発揮できずにいました。
性格だったり資質だったりとリミッターはそれぞれ違うのですが、大きな足枷になっていたのは間違いありません。
徹底的なトラウマとも言える足枷なのですが、それを素直に口に出来るほど彼女たちは大人ではありませんでした。
分かってるんです。
相談したら、きっとみんな親身になって聞いてくれる…
自分の不出来をカバーさえしてくれることでしょう…
私たちの仕事だったら、きっと「困ったら相談」のスタンスが正解です。
でも、アイドルはそれじゃダメなんです。
自分で克服し乗り越えなければ、みんなと同じ場所に立つことができないから…
きっと周りが許してくれたとしてても、自分で自分が許せなくなってしまいます。
でも、乗り越えて一回りも二回りも成長しないと課せられた命題に辿り着くことはできません。
背中を少し押してあげただけ…
レッスンで流す汗以上に流した涙の分だけ強さと勇気を手にしましたから…
特におなつが演じる第5話~第6話の聖舞理王回…
おなつが演じていたのも相まって、この理王回で推しが確定です。
根拠なき絶対の自信を持つ結構なお調子者と公式サイトのキャラ紹介欄には記載されていましたが、それが理王様らしさ溢れる理由なんです。
第6話が特殊エンディングで、理王様がセンターで歌う「Yellow Rose」という楽曲が使用されましたが、思わず目頭が熱くなってしまいました。
おなつは歌がとても上手ですが、この「Yellow Rose」は正に理王様…おなつのために書き下ろされた楽曲と言っても過言ではないほどハマっているんです。
この組み合わせは最強だと改めて実感しました。
アニメーション制作は「スタジオKAI」さん。
「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの主要スタッフ陣が、「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」の次の作品として手掛けられたそうです。
視聴したら気付くと思いますが、ダンスシーンが手書きで制作されていました。
これもキャラのイメージを壊さないためのこだわりなんでしょうね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、「ワンダー・スターター」
エンディングテーマは、「パレットガールズ」
どちらもTINGSが歌っています。
1クール全12話の物語でした。
そう言えば、2回ほど刺さり込まれた特別編も中々良きでした。
1回目は物語の中盤で前半戦の繰り返しを、2回目は「TINGS」を演じる声優の皆さんでオープニングテーマ「ワンダー・スターター」のMVの制作風景とMVが公開されました。
今の声優さんは歌って踊れるスキルが必須なのではないでしょうか。
誰がどのパートを歌っているなど新しい気付きもあったので収穫でした。
この作品のゲームの配信も予定されているとか…
ゲームには手を出せませんが、しっかり堪能させて貰いました。
最近のアイドルアニメ…クオリティが高くて見応えがあります。