STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
ストーリーはともかく作画、構図、演出といったアニメ作品としての出来は1期2期3期と
右肩下がりになっていった印象があったが、本作は持ち直していった感じ。
本シリーズは主人公サイドであるナザリック勢があくまでナザリックのために
動いているものの、対峙する相手や庇護する対象によりヒーロー的に映ったり、悪役然として
映ったりと、見え方が変わってくるところが面白かったりするが、本作は
リ・エスティーゼ王国の滅亡がストーリーの主軸になっているためか悪役としての側面が
強かった感じ。
この過程においてブレイン・アングラウスやザナック・ヴァルレオン・イガナ・ライル・
ヴァイセルフが死んでゆく。
3期のガゼフ・ストロノーフなどもそうだったが、それまで割とていねいに描いていた
キャラをあっさり殺してしまう展開は贅沢と言うか、勿体無いと言うか、まあこの辺が
本シリーズの持ち味なんだろうな。
このリ・エスティーゼ王国の滅亡において、王女のラナー・ティエール・シャルドロン・
ライル・ヴァイセルフがかなり初期からナザリックと繋がっていたことが明らかになる。
元々何かありそうには見えるキャラだったが、ここまで最初からとはちょっと驚き。
途中フィリップ・ディドン・リイル・モチャラスの予定外の行動などがあったが、自身の
処遇やクライムとの関係など、結果として概ね彼女の望み通りになっており、そういう意味では
リ・エスティーゼ王国の滅亡の件はラナーの物語とも言えそう。
ラナーに関してはその行動のみならず聡明さと同時に常軌を逸っした性格や人間性を持つ
キャラクター性も含めて印象に残るキャラ。
リ・エスティーゼ王国とは対照的だったのがバハルス帝国で、作中でも触れられていたが
「飴と鞭」の飴担当。
本シリーズはアインズ・ウール・ゴウンの真意とその配下の受け取り方のずれが
コメディ要素の主軸となっているが、バハルス帝国皇帝のジルクニフ・ルーン・ファーロード・
エル=ニクスもアインズ配下とは別の観点で勘違いによる笑いを提供。
そして、その勘違いからくる判断が結果として自身や帝国を救うという点が、これまた面白い
ところ。
2022/11/20