nyaro さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
日常ではない。独特のキャラデザが印象的。ギャグ重視で面白い。
後半が実写で見てません。実質ショートアニメという印象です。本作は2007年のアニメの割には非常に古い絵柄…というより漫画絵の系譜というんでしょうか、独特のセンスです。
テンプレ萌え絵っぽいんですけどね。ただ「ひぐらし」とか「撲殺天使」「バトルプログラマー」など並べてみてもやっぱり違います。女子の手足がしっかりしてないというか、輪郭が記号的というか…そういう感じです。サブカル界隈…同人誌などにあえて寄せた感じなんでしょうか。男子キャラはちょっと古い普通のキャラという感じなんですけど。
ただ、この独特の感じが見辛かったり、良くないかというと結構見やすかったです。動きがない紙芝居だったですけど、その割にこのキャラデザを上手くいかした大げさな動き・表現で、人物が活き活きと描けていたと思います。
つまり、まずエロ同人誌の創作活動の話ではありますが、基本は「会話劇」です。その会話劇をベースにしたギャグを成立させるために、大げさな動きを付けるのにこのキャラデザが十分機能したということでしょう。
話はエロ同人誌ゆえの会話の誤解、エロ同人の外から見ると異質な価値観、アルバイト、そしてテンプレの部数競争、絵が上手くなるプロセスなど、ありきたりですけど大げさなヒロインの性格とリアクションが効いて面白かったです。
リアリティがあるのかはわかりませんが、ストーリーの組み立てがしっかりとあるので、その点も見ごたえはありました。実質ショートアニメなのでアニメを見る分には飽きないのも良かったのかもしれません。
ロリキャラの役割が分かりませんでしたが、マスコットということでしょうか。
日常癒しの要素はないです。萌えはロリキャラに萌えれればいいですけど…正直童女ですので完全に守備範囲外です。
幼馴染・ヒロインのファンの2人の男性が現れ、この3角関係にかなり話の焦点が当たっていますが、深刻なものではないです。ギャグ要因ですね。
ウンチクは…よくわかりません。同人作りとしては、あるあるなんでしょうか?感動は最終回にほんのちょっとあります。
とまあ、きらら系アニメですけど、女子だけ日常系親父趣味癒し萌えという系譜には属さないのかもしれません。
ただ、結構独特な雰囲気でギャグは面白かったし、視聴後感も悪くなかったです。