栞織 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ブルースの似合う男の世界でした
サブタイトルはロックの曲から名づけられているようですが、世界観はモダンジャズそれもブルースの似合う世界だと思いました。見たのはもう20年ぐらい前ですが、当時出来のいい回だけを収録したDVDを買って持っていました。それぐらい好きでしたね。大きな流れとしては男の対決が主軸の作品で、西部劇みたいな話になっています。しかし枝になった話はだいたい一話完結方式で、それはバラエティに富んだSF話で、毎回非常に楽しめました。まるでアメリカのSF短編小説みたいだったのです。また作画も当時のCG技術の最先端的な使い方をしていました。ただ原画は今見たらちょっと荒れていると思います。うまく作画された回とそうでない回があったと思います。しかし当時としてはレベルが高かったものです。
キャラクターとしてはスパイクもフェイもかっこよくて、キャラ立ちしていました。敵対するビシャスもやはりかっこよかったです。サブキャラもいい感じのメンバーになっていましたが、今から考えるとスパイクたちチームの構成の元ネタは、安彦監督のクラッシャージョーではないかと思います。それがちょっと大人っぽくジャズ風にアレンジされていて、いかにもサンライズらしいデザインのメカとキレキレのギャグや活劇で彩られていました。スパイクのキャラデザインは後に他会社ですがFate/Zeroの切嗣に受け継がれたと思います。とにかく放映当時は放映媒体を変更になったりして、大人すぎる作風で受けなかったようですが、今見ても十分に面白い作品だと思います。