テングタケ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
良かったです
当方学が無い故、原作を読んだこともないし歴史の知識も乏しいです。その為、本作が原作に忠実なのか史実に忠実なのか、全然分かりません。
ですが、本作が滅びゆく者への情感たっぷりに描かれていることは理解できました。絵巻物のような平面的な作図が印象的で、平家の一族がみな魅力的に描かれています。これで敵が強カッコ良ければいいのですが、源頼朝は馬鹿みたいに描かれていてちょっと残念。
出来はいいと思いますが、私には少し分かりにくかったです。一族は名前が似ていて誰が誰だかすぐ分からなくなるし、登場人物が今どこにいるのか説明不足でした。最初の数話ぐらいは、登場人物が出てきたときに名前や簡単な説明が表示されるべきだし、日本地図でそこがどこなのか見せるべきでした。例えば福原福原と言われてもどこだか知らないし。そんなの自分で調べろと制作側が言うのなら、じゃあ観ないよと答えるだけです。最近のアニメは説明しすぎだなどとほざく輩がいますが、妄想の考察で飯食ってるような人の言うことを鵜呑みにしないでください。
あと主題歌があんまり平家物語にあってないような。エンディングはラップ&エレクトロニカ?で全く場違いですし、オープニングは爽やかな曲調と平和な題字のせいで、ひらやに住む貧乏家族の人情物みたいな感じでした。
萌えが何よりも重要視されるアニメ界隈で、そんなものと無縁なきらびやか且つ儚い歴史物に挑戦したスタッフに拍手。でも徳子は萌えキャラだったかも。