鬼戦車 t89 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
どう考えてもハッピーエンドにならんやろ!アイリーンにとって、キャラは皆NPCに過ぎない?
ノベル、コミックともにものすごい数が作成されている転生悪役令嬢モノのライバル達から選ばれてアニメ化された精鋭作品なのですが、ギャグ寄りなわりには始終不穏な空気が漂っています。
主人公アイリーンの攻略対象のクロード様が人間と対立している魔族側なのですが、魔族側の面々は魔族ゆえの弱点が多く、付け入るスキも大きいため、支配者としての資質は疑問を感じずにはいられません。クロード様には王位継承権があるとはいえ、人間側は何だか訳の分からん奴らに支配されても納得いくのでしょうか?ぶっちゃけ、クロード様達魔族は何かキモいです。
多分、魔族関連の要素はぶん投げエンドになるんでしょうが、どのようなオチになるのか気になるので、最後まで頑張って観てみたいとは思います。
11話終了!いよいよ後1話です。クロード様のメンタルがお豆腐で、ハラハラします。魔族設定が何か足を引っ張っています。カラスのアーモンドくらいなら可愛くて良いのですが、他の魔物が人型含めて軒並み無能でコイツら要らなくね?と不安になります。最終話が楽しみです。
最終話終了!結局暴力で物語を畳みました。一応ハッピーエンドなのですが、クロード様はじめ魔族関連のキャラクター達が肉体、メンタル的に不安定なのを見せつけられてきたので、果たして今後も大丈夫なのか?という不穏な空気を感じてしまいます。
ゲームの中に主人公が転生したことを前面に出しているため、主人公以外の登場人物がNPCぽいです。都合よく動かされている感じです。クロード様達が何かキモいのもそのせいかもしれません。
魔族設定が登場人物のキモさの原因かと思っていましたが、どうやら違うようです。主人公の目的が攻略対象の魔族覚醒による皆殺しエンドを回避することなのですが、そのため主人公が走り回って登場人物達を善導していくという展開が続き、始終転生者が物語を動かしてしまっています。
アイリーンにとって登場人物は、ライバル令嬢のリリア以外は全員ゲームに出てくるNPCでしかないようです。クロード様も愛着のあるキャラに過ぎない感じがし、人間に対する感情があるように見えません。人間と魔物にも、平等に愛を持って接しているというより、NPCに対するフラットな感情しか持っていないという印象を受けます。
ワンクールの尺を、もっと登場人物の掘り下げに使った方が、物語が良くなったかもしれません。