nyaro さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
生々しい感情が素晴らしい。ノウハウよりは心構え。そしてスポブラ。
緩くはないハードな登山もの。装備や山登りそのもののウンチクはありませんが、心構えがかなり語られているのがいいです。
ヒロインあおいちゃんの家族関係やメンタル、ひなたとの友情をめぐる心の動きも表現されているのが、山登りというハードな趣味とあいまって、心理描写に妙に生々しいリアリティがあります。
そして、その心の動きを描くことで登山の危険さや、準備の大切さ、素晴らしさ、モチベーション、断念の勇気などを上手く描いていると思います。このノウハウではないメンタルの部分の描写が、道具や観光地紹介だけでなく処世訓としても活きてくる感じです。
前半は {netabare}親の反対や富士登山での途中での諦めなどがあり、また、その後の落ち込んだ気分{/netabare}など負の感情が多かったですし、後半も喧嘩が多かったりして、日常癒し系では決して無いのです。
しかし、親の理解、未来へつながる先輩のアドバイス、仲直り、そしてそれぞれの家族模様などを通じて、人間ドラマが上手くかけていました。それだけに感情移入して楽しめるのが本作の素晴らしいところでしょう。
そして、この作品の凄いところは、ちゃんと萌え要素がこれでもか、とあることです。単なるちょっとロリ系の女子高生だけでなく、完全ロリ(CV小倉唯さま)がいます。小倉唯さまの前半EDの破壊力はすごいです。
さらに、巨乳スポブラメガネ先輩という最強キャラが登場します。このスポブラ推しはすごかったですね。性癖を捻じ曲げられそうでした。これが無自覚な男マインドの持ち主というのがまたすごいです。
水着回(スク水あり)も温泉回もちゃんとありました。
本作は親父趣味女子だけ系ではありますが、この親父趣味の部分の本気度がすごいのと、マイナスの感情がドラマにうまくなっています。そして、萌え系としてもものすごく出来のいい造りになっていました。
1期の3分半アニメからセカンドシーズンは15分アニメにパワーアップしているのでストーリー感が増しています。しかも2クールなので実質1クールの25分アニメのボリュームがあるので満足度が上がりました。
サードシーズンはまだ見てないのですが、改めてセカンドシーズン見てすごいアニメだなあ、と思いました。3、4も近々見ると思います。