Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
二度とは戻らない望郷の彼方へ――
この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期と、劇場版の3作は視聴済です。
と久々にwikiをチラ見したところ、ゲームが発売されているのを知りました。
これまで、前後編に分けて公開された劇場版は後編がPG12指定で、「深き魂の黎明」はR15+指定になっていました。
ですが、ゲームはレイティングが18才以上のみ対象とした「CERO:Z」となっていました。
これまでも結構視聴していて「痛い」と感じる展開はちょいちょいありましたが、このレイティングを見ると、今まで以上に痛みを伴う内容になっているんでしょう。
見てみたいけど少し腰が引けてしまう…ゲームに対する心情はそんな感じです^^;
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。
どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、
今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。
そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。
アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、
いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。
ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。
リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。
深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。
リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。
ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。
そこで、出会ったプルシュカと名乗る女の子は、ボンドルドに育てられ外界を知らずにいた。
リコの冒険話に夢中になり一緒に冒険に行きたいと願うが、あえなくボンドルドの実験に利用されてしまう。
しかし、プルシュカは形を変えリコの白笛となり、
一同は深界六層「還らずの都」へと進む。
そこには、成れ果てが独自の価値観を持って生活している
「成れ果ての村」が存在していた。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
しっかりプルシュカの事も記載されていましたね。
プルシュカ…CVがいのりちゃんだったからなのか、今でも色々ハッキリ覚えています。
きっと、相応の痛みを伴ったからだと思いますけれど…
リコ、レグ、ナナチの3人はいよいよ深界六層である「還らずの都」に到達しました。
ここは、深度13,000m~15,000mの地点で、上昇負荷は人間性の喪失もしくは死です。
六層からの上昇負荷によって異形と化した者は「成れ果て」と呼称されています。
ここより深層への降下は致死的な上昇負荷により帰還が実質不可能となるため、「絶界行(ラストダイブ)」と呼ばれる(wikiより)。
もう二度と地上に帰ることのできない場所に足を踏み入れました。
深度が深くなるにつれ、深海の様に何も無くなっていくのかと思っていたら、3人を待っていたのはまさかの「人としての営み」だったんです。
もちろん金銭などは無いので、やり取りは物々交換が基本で、「価値」を何より大切にしている…というより価値に縛られていると言った方がより適切かもしれません。
自分の言動が自分の価値に見合うかどうかを常に監視されている、と言っても同義だと思います。
今回の作品は、深部を目指して突き進む訳では無く、「成れ果ての村」に纏わる物語が主体となります。
考えてみると色々不思議ですよね。
ラストダイブ地点の先にどうして村が存在するのか…
村人全員が第六層までの冒険を望んでいたのか…
どうして第六層だったのか…
彼らは生き延びるために何を選択したのか…
これらは物語の進展に伴い明らかになっていきます。
うーん、これ以上は何を書いてもネタバレになりそうなのでレビューはここまでにしたいと思います。
完走して振り返って思うこと…
リコは物凄い冒険をしていると思います。
しかも動機は母の存在の可能性であり、確証は何もないのです。
リスクに見合う見返りは達成感しかありません。
そしてその達成感を誰かに伝えることもきっと出来ないでしょう。
それでも歩みを止めないリコ達の選択の重さを再認識した感じです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、安月名莉子さんによる「かたち」
エンディングテーマは、MYTH & ROIDさんによる「Endless Embrace」
どちらも夏アニメのアニソンの一曲でした。
私は春夏秋冬のクールに合わせて、当該クールのアニソンを通勤中や車で出かけた際に聴いています。
格好良い曲は多いのですが、楽曲数も相応の数があるので殆ど覚えることが出来ません。
昔の様に、月1でカラオケに今でも行っていたら姿勢も変わるんでしょうけれど…
1クール全12話の物語でした。
まさかここで終わることは無いと思うので続編は制作されると思いますが、原作が不定期連載なので原作のストックが気になるところではありますが、こればかりは待つしか無いのでしょう。
続編の情報を楽しみにしています。