ローズ さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

Lが残したもの

キラ捜査の為、日本に来たL。
夜神月は、一度、デスノートの所持を放棄して、Lと共にキラ捜査に加わる。
Lが死んだあと、月はLの代わりとなって、キラ捜査をするのであった。

Lが死んでから数年後の世界。
月は警察官となっています。
月はキラという素性を隠しながら、キラ捜査に対しては偽Lという立場です。
月が偽Lというのを看破したのがニア。
Lが死んだ時には、まだ幼かったニアとメロ。
ニアとメロは別行動でありながら、キラ捜査を続けます。

個人的には、キラには初心を忘れないで欲しかった。
月はLの死後、誰も干渉できないくらいに増長しています。
Lの死を隠さないといけないのは理解できますが、
月が警察官になって後を継ぐのは都合が良すぎ。
本作品には、月の父親の夜神総一郎が登場しません。
でも、テレビ版ではキラ捜査の指揮を執っていた総一郎がいます。
月は総一郎からの情報では満足できなかったのでしょうか。

一番の安全策は、数年間、大人しくしていたらいいのです。
重罪人を裁きたいのでしょうが、ここまで増長するとなぁ……
月は、Lとしてもキラとしても存在したい。
神様になって世界を支配したかったのでしょうね。

最終的に月はニアにキラだと特定されます。
倉庫での月とニアとの対峙。
最終決戦に相応しい舞台でした。
肥大化した自我が崩壊する場面は、視聴していても痛々しかったです。

声優の演技も凄いですね。
夜神月役の宮野真守、弥海砂役の平野綾、L役の山口勝平、ニア役の日髙のり子、
このあたりの配役・演技が凄い。
平野綾さんは、本格的に声優に復帰しないかなぁ。
『デスノート』全部を視聴して、
ワタリ役の小林清志、相沢周市役の藤原啓治さんの声が聞こえるのも感傷的になります。

夜神月とニア・メロとの対決をまとめた総集編。
復習するには、いいかもしれませんね。
（ちなみにdアニメストアでは本編のあとの話数を使って、リライトがまとめておかれています）