nyaro さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「あざとさ」が鼻につく。すべてが1.5流という印象でした。
この作品って2013年なんですね。可愛らしさ、無垢性などの天然キャラを愛でる作品でしょうけど、悪く言えばあざとい…つまりわざとらしい印象があるアニメです。
天然をキャラとして演技しているみたいというのもありますが、作り手側のほら、可愛いってこうでしょう?こういう天然ボケ、良くない?という感じでした。
クレジットによれば、原作はきららMAX連載、純粋なきらら系で4コマなんでしょう。4コマのアニメ化と言う事は、つまり、この演出・雰囲気は、原作うんぬんではなく、アニメ制作者側のさじ加減というか、テクニックなんでしょうね。私はちょっとあざとさが鼻について初見の評価は高くなかったです。
初見が放送リアルタイムではないので、盛り上がらなかったということはあるかもしれません。
この頃のきらら系のアニメでは、「Aチャンネル(2011)」「ゆゆ式(2013)」です。比較するものでもないでしょうけど、この時期のきらら系は、「ひだまり」とか「けいおん」と比べて、ちょっと小粒だった気がする中では「きんいろモザイク」は、比較的いい出来だったかもしれません。
キララ系ではない「のんのんびより」「みなみけ」が2013年なので、この2作より女子だけ日常としての純度は高いですけど、作品の出来としては私の好みに合わなかった気がします。
ただ、今回レビューにあたり再視聴しましたが、思っていたほどつまらなくはないです。
作品世界に入り込んでゆくと、アリス可愛いでいいと思うし、いつのまにかニヤニヤしていることも結構ありました。
ギャグ度は高くないですが、天然ボケでほっこりするという事でしょう。ただ、やっぱりあざとさが邪魔をして深く感情移入できず、作品世界への没入感が弱かったせいか、面白さはまあまあかなあという感じでした。
癒し成分は演出意図はここにかなりの力を割いている気はしますが、やはりわざとらし過ぎました。
それと友情を描くための嫉妬の演出が多かった気がします。可愛いですがちょっと単調だったかなあ。
アリスちゃんが留学生ということで、話の終わりは想像がつきますが、一応日常が続くんですね。2期も劇場も見ていないので結末はわかりませんが、しかし、涙のお別れ何でしょう…で、劇場版で再会とか?
総評としては、このカテゴリーは、過当競争で歴史的にもシャフト、京アニなども参入し、後発でゆるキャン△という化け物作品があります。つまり、異世界以上に差別化が難しい分野です。
その女子だけ日常系の要素、萌え、癒し、面白さ、ギャグ度、感動、演出などの要素のどれをとっても、2流とはいいませんが、1.5流…ここの評価点だと3.5と4の間かなあという作品でした。